職員紹介のコーナー|2022年1月

 今月はぞう組担任の大津留明峰(おおつるあかね)先生です。

 好きなこと:ドライブ、洋裁、物づくり、スキー、山菜採り、キャンプ

 今の夢:我が子を抱くこと、コロナで行けていない新婚旅行に行くこと シンガポールのマリーナベイ・サンズに泊まって、屋上のプールに入ること

 小さい頃から幼い子の面倒を見るのが好きでした。 中一の時に生まれたいとこの赤ちゃんの愛らしさに心奪われ、保育職を志しました。子どもたちの笑顔が大好きです。一人ひとりその子らしく、安心して楽しく園生活を送れるよう関われたらと思っております。

子供の幸せを願って その2|2021年12月

 あれは息子が小学校6年生だった時のこと、彼は光栄にも運動会のリレーの選手に選ばれたのでした。誰よりも小柄で体の弱かった息子の立派に成長した勇姿に、私は祈るような気持ちと声にならない声で声援を送っていました。しかし残念なことに息子はゴール目前で転んでしまい息子のクラスは最下位になってしまいました。落胆する級友たちの声に顔を歪めて泣く息子の顔が、ふと今読んでいる本の一節で脳裏に蘇ってきたのでした。

 『世界一幸せな子どもに親がしていること』という本をご存じでしょうか。アメリカ人とイギリス人の女性がそれぞれオランダ人の伴侶を得て、自分の生まれ育った環境とはまったく違うオランダという国で妊娠・出産・子育てを体験し、その中で感じた様々なことが書かれているとても興味深い本です。オランダは、ユニセフの子どもの幸福度調査でも常にトップで、多くの子どもたちが生活に満足し幸せを感じている国なのです。ちなみにみなさん日本は何位くらいだと思いますか?いじめや生活満足度といった精神的幸福度の分野においてはなんと33か国中32位と日本はほぼ最下位なのです。トップのオランダでは実に90%の子どもたちが幸せだと感じているのに対し、日本では62%の子どもたちしか幸せだと感じていないのです。なお数学・読解力などの学力分野では日本はトップ5に入っているのですが、「すぐに友達ができる」といった社会的スキル分野においてはまたしても下から2番目なのです。

 ではどうしてこんなにオランダの子どもたちが幸せだと感じているのでしょうか。日本の子どもたちとはいったい何が違うのでしょうか。この本の中でたびたび出てくる『子どもをプレッシャーの中に置くことは最も避けるべきことだ』というオランダの教育方針は、明らかに日本とは違う部分の一つではないでしょうか。日本の子どもたちは小学校へ上がると同時に段階評価を受け、他者と比較され、時には連帯責任を取らされ、競争社会へと突入していくのに対し、オランダの子どもたちは学業成績でトップになることなどは求められておらず、子どもたちだけで外遊びをすることが励行され、遊びの中から自らが判断する力、社交能力や安全・環境面への配慮、他者との関係性などといった社会性を身に着けることに重点を置いて育てられているのです。

 オランダの教育は『人と競争させない』教育であり、それは勉強以外の場面においても同様で、運動会の競技も勝ち負けを競い合うことが前提ではないので、徒競走では仮に遅れている友だちがいたなら、その友だちを待ってから手を取り合って一緒にゴールするといった具合なのです。

 あいにく私の息子はそのリレーがきっかけかどうかは定かではありませんが、その後運動嫌いになってしまいました。でも彼は転んだ人に手を差し伸べるだけの優しい心を持ち合わせた大人に成長してくれたと信じています。他者と競り合うことを教育に取り込むとしたら、勝つことを目標にするのももちろん大事ですが、結果よりも他者への配慮や関係性を学ぶことにより重点を置くべきなのかもしれません。そして成功の体験よりもむしろ挫折や失敗の体験から学べるきっかけを作ることが重要なのではないでしょうか。

 テレビからは連日のようにいじめに関する痛ましいニュースが後を絶ちません。一人でも多くの子どもが幸せだと感じられる環境を作るためにも、その分野においては突出しているオランダから学ぶべきことがまだまだたくさんあるように思います。

(次月に続く)

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 赤沢保育園のクラスの動物のイラストを描いてくださったイラストレーターの西山りっくさんが、子どもたちと一緒にクリスマスお楽しみ会で飾る絵を描いてくださることになりました。詳細についてはまた別途ご連絡いたします。

職員紹介のコーナー|2021年11月

 今月はこあら組担任の鈴木先生です。

 好きなもの:季節のフルーツ、お花を見に行くこと(先日は長岡丘陵公園のコスモス祭りへ行ってきました)スポーツ観戦(柔道、オリンピックは可能な限り観ました)

 嫌いなもの:生クリーム、虫

 保育園の先生になったきっかけ:実家が美容室を営んでおり、将来は母のように美容師になりたかったのですが、お店で子ども連れのお客さんの子どもの面倒を見ているうちに「こういう仕事もいいな」と思うようになったことがきっかけです。

 保育園の先生で良かったと思う事:子どもたちが今まで出来なかったことが出来るようになる貴重な一瞬に立ち会えること

 柔道を始めたきっかけ:小学生のころ、父に近くの道場に連れて行かれたのがきっかけで柔道を始めました。練習メニューはきつくても短期集中だったので続けられました。

 将来の夢:結婚して幸せな家庭を築くこと。海外へ行ったことがないので新婚旅行は海外に行きたいです。(カリフォルニアのディズニーランドに行きたい!)

子供の幸せを願って その1|2021年11月

 子どもの将来のことを考えない親はどこにもいないでしょう。贅沢な望みや過度な期待はしない、月並みな表現ですが、幸せな人生を歩んでもらいたい、親になりたてだった頃は腕の中で眠る小さな我が子を眺めそう願ったものでした。やがて保育園を卒園し、地元の小学校に通うようになると、学校の先生やクラスの友達との人間関係が気になりだしました。学校の成績などは二の次で『どうかいじめなどのトラブルにあわないよう、健やかに楽しい毎日を送ってほしい』そんな祈るような思いで毎朝学校に向かう子どもの背中を眺めて見送ったものでした。

 その後、なんとなく周りの風潮に乗ってしまい子どもたちを学習塾に通わせることになりました。過去の事を後悔することはあまりないのですが、塾に通わせ中高一貫の私立学校へ進学させたことについては、果たして子どもたちにとって良い選択だったのだろうかと今でも半信半疑です。

 自分自身が社会に出て嫌というほど味わった学歴差別を、実は子どもたちの人生を通して無意識のうちに見返してやりたかったのではないかと、そのために子どもたちは遊ぶ時間を犠牲にし塾通いを強いられたことを申し訳なく思わずにはいられないのです。

 結果として荒れていた当時の公立学校には進まずに済んだことは良かったのかもしれないが、じゃあ公立の学校に進んだ子どもたちがすべて不幸で大変だったのかというと、全くそんなことはないはずです。

 子どもの幸せを願って、親は何をすべきなのでしょう。みなさんの選択肢と視野が少しでも広がるよう、私自身が見聞きしたこと、経験したこと、学んだことを今後この場で少しずつシェアできれば良いなと思っています。         (次月に続く)

職員紹介のコーナー|2021年10月

 今月はこあら組担任の石津先生です。

 石津先生も赤沢保育園の卒園児です。

 そして2児の子育て真っ最中のお母さんです。

 好きなこと:ソフトテニス、走る(頑張って5キロ)、貯金、読書(赤川次郎とかはよく読んだ)

 嫌いな食べ物:トマト、生もの、ナス、キュウリ(ナスとキュウリは調理法によっては食べれます)

 将来の夢:子育てがひと段落したらご主人と一緒にキャンピングカーを借りて日本一周旅行がしたい

 赤沢保育園の園児だった頃の記憶:ハサミで遊んで(長島先生に)怒られた

 保育園の先生をやっていて楽しいと感じるとき:子どもが一生懸命に話していることが分かって気持ちが通じ合えたとき。みんなで何かを一生懸命作ってそれが出来上がったとき。

 小学校低学年のころ、当時高学年だった村山先生に遊んでもらって、自分も大きくなったら小さい子どもたちと遊びたいと思ったのが保育士になったきっかけです。

 卒業後は違う保育園で働いていましたが、その後、赤沢保育園で働く機会を得られて光栄です。毎日が楽しいです。

親の嘘|2021年10月

 2歳になる姪っ子を丸一日預かって面倒をみたときのことです。手をつないで歩いていると、ふと目の前に「うわぁー、これはねだられそうだな~。」と思える場面に出くわしたのでした。私は思わず踵を返し「今日はお金持ってないからね。」と先手を打ったつもりが「うそ!もってるよ」と姪っ子は駄々をこねてしまったのでした。

 この2歳児はおそらく似たような状況下で親から同様のセリフを過去に言われた経験があり、その経験から私の発言を瞬時に嘘だと思ったのでしょう。実際には本当にお財布を持っていなかったのでお金はなかったのですが、親はしつけのつもりで子どもに嘘をつくことがあり、その親の嘘はどのような影響を子どもに及ぼすのか、とても気になったので調べてみました。

 調べていくとダブルバインド(二重拘束)という言葉が出てきました。ダブルバインドとは二つの矛盾したメッセージを出して相手を混乱させる可能性のあるコミュニケーションのことで、親子間に限らず大人の世界でもあることで、エスカレートすればハラスメントに発展するものでもあります。

 では具体的に親子の間でよくあるダブルバインドの例を挙げてみましょう。「おもちゃを片付けなさい、片付けないなら全部捨てちゃうよ」とか、(親)「好きなものなんでも買ってあげるよ」(子)「じゃあこれが欲しい」(親)「これはダメ」(子)「好きなものなんでもいいって言ったじゃない」というものです。誰もが子どものころに言われた経験があり、親になった今は日常で無意識に使っているものではないでしょうか。もちろん親には嘘をついているという意識は微塵もなく、いつだって子どもには「いい子に育ってほしい」「幸せな人生を歩んでほしい」と願っているのです。でも何気なく発せられた親の嘘や矛盾のメッセージで子どもたちは混乱し不安を感じて追い詰められているのです。追い詰められた後でそれが嘘だと知ったら、子どもはどんな気持ちになることでしょう。子どもには「嘘はついてはいけないよ」と教える親が、一方では子どもたちに嘘をついていては説得力がありません。どんなに子どものことを思ってついた嘘でも、嘘は嘘なのです。

 では、いかなる場面でも親は子どもの前で一貫性を保ち、嘘のない正直な姿でふるまわなければならないのでしょうか。完璧を求めるあまり、親がストレスを抱えてしまっては逆に子どもにも悪影響でしょう、と個人的には思います。言葉の駆け引きから相手の嘘や本音を見抜くことも成長していく上でとても大切な学びだと思います。まだ経験や理解力が浅い子どもには時には大げさな表現で物事の重大さを伝えることも一つの手段だと思います。

 2歳の姪っ子はつい半年前まではまだ片言しか話せなかったのに、ずいぶん大人なやりとりができるようになったことが私はとても嬉しく感じました。大切なのは子どもとかかわれる時間や成長を楽しむことではないでしょうか。

忙しいという言葉|2021年8月

 一日に何度となく「忙しい」という言葉を使っていませんか?  もちろん仕事と家事と子育てを両立していれば、時間に余裕などあるはずもなく、つい無意識に出てしまうのがこの「忙しい」という言葉でしょう。

 かくいう私もこの「忙しい」を連発する人であり、そしてある時まではこの言葉を使うことに何のためらいも感じていませんでした。しかし、とある研修でこの「忙」という漢字は、心を意味する立心偏「忄」に、「亡」という旁が組み合わさってできていて、忙しさは心を亡くしてしまうことなのだ、と教わって以降、この「忙しい」という言葉を意識してなるべく使わないように心がけています。

 しかし、なるべく使わないようにしていても、つい口から出てしまうこの厄介な言葉。言ってしまった後で、忙しく振舞う自分の姿が、周りに威圧感を与えてはいなかっただろうか、自分はこの言葉を免罪符代わりにして何かから逃れようとしたのではないか、と反省しています。でも、忙しければその言葉を発する以前に、自分の身振りや形相から「忙しいオーラ」が発せられてしまっているのです。誰かが何かを伝えたいのに、その隙を与えないのは「忙しい」と言い放っているのに等しいのです。

 思い返せば子どものころ、大人たちから言われた「今、忙しいから後にして」というセリフは、すべてが一瞬にして止まってしまう冷淡な呪文のように感じたことがありました。

 子どもの言っていることすべてに耳を傾けることは不可能です。でも時には忙しい手を休め、子どもの言葉にじっくり耳を傾けてみはどうでしょう。ひょっとすると失くしてしまいかけた何かが心の中によみがえってくるかもしれません。

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水の事故にご注意ください

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため開設を取りやめる海水浴場もあるようです。海水浴に出掛ける際は適切に安全管理が行われている海水浴場で、指定された遊泳エリア内であることを確認してから泳ぎましょう。

 水辺では子どもから絶対に目を離さずに、手の届く範囲で見守りましょう。

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職員紹介のコーナー|2021年9月

 今月はぱんだ組の小熊先生です。

 小熊先生は平成23年より赤沢保育園で働いています。

 趣味:お笑い番組、歌番組を観ること、娘とカラオケに行くこと(得意:あいみょん)※本当は飲み会や旅行が好きなんですが、今はコロナで自粛中、還暦祝いも保留中

 好きな食べ物:スイカ、イチジク(季節のくだものの追っかけ)

 好きなこと:土いじり(家庭菜園:育てたつもりで枯れさせる)、ドライブ、温泉

 保育園で働いてると、毎日子どもたちの元気な姿を見ることができて楽しいと思う反面、自分が沈んでいると子どもにも沈んだ気持ちが伝わってしまいそうなので、毎日気持ちを上げていこうと心がけています。

 子どものころ、自分の面倒をよくみてくれた近所のばーちゃんの影響で保育士になりました。

 今はコロナで自粛も長引いているため、人との出会いで得られていた新鮮さが生活から失われています。でも人類は過去の様々な困難に立ち向かってきたので、このコロナも絶対に切り抜けられると信じています。

引きこもり|2021年9月

 どの局のどういった番組だったか覚えていないのですが、先日たまたま目にしたテレビ番組につい見入ってしまい、とても感動してしまったことがあります。

 始めは『最近こういう類の(ロボットが接客する最先端技術を体験できる)サービスが増えてきたな』という印象でロボットが働いているカフェの映像を何気なくながめていたのですが、その店で働くロボットたちは、実は遠く離れた場所から、何らかの理由で働くことも外出することも困難な人たちが操っているというのです。その遠隔で働いている人たちの中には難病で眼球しか動かせない重度の障害を持つ人もいて、視線による入力といった最先端のテクノロジーでロボットを操縦し、接客もこなしているのだそうです。そして遠隔で働く彼らには当然のことながら働いた分のお給料が支払われているのです。

 このカフェを運営する人物は過去に引きこもりを経験し、その時の体験がこのロボットカフェをオープンさせる大きな原動力になったのだそうです。様々な状況下で外出や働くことができない人々とその家族に大きな希望の光と社会とのつながりを与えた彼の功績は偉大で感動するとともに、このような発想が生まれにくい利益追従型の世の中や働き方も、このコロナ禍を機に何か大きく変革しなければいけない時期に差し掛かっているのではないか、と番組を観終わった後もしばし深く考えさせられたのでした。

 私の知人で動物の保護活動を個人ボランティアで精力的に行っている人がいます。彼女の献身的かつ情熱的な活動は、時に「そこまでする?家族や彼女自身は大丈夫なの?」とハラハラさせられることもあるのですが、そんな彼女の熱心な活動はSNSを通じ多くの人の支持と共感を得ているのです。そんな彼女も過去の多感な時期に引きこもった経験があり、その時に唯一彼女の心を支えてくれた動物たちに今は恩返しをしているのだそうです。

 両者ともに望んで引きこもったわけでもなく、その間には本人も周囲も想像を超えるほど悩み苦しんだに違いないはずです。でもその長く苦しい時期があったからこそ、現在の彼らがいて、それはまさに「人生において無駄な時間や出来事など何一つない」ことを体現しているのです。

 今現在、たとえそれが失敗や無駄、ネガティブに見える物事の渦中にいたとしても、それは将来の大きな飛躍への助走であり必要な充電時間なのだと思います。

緑のじゅうたん・緑のカーテン|2021年7月

 新潟県の都市緑花センターが主催する「にいがた緑のじゅうたんプロジェクト」に応募したところ、赤沢保育園はモデル園に選ばれました。6/14にはさっそく緑花センターの方々にご指導していただきながら、みんなで芝生の苗を植えました。

 今はダンゴムシやカタツムリばかりの園庭も、芝生を植えることでバッタなどの違った昆虫もやってきます。園庭遊びの際も砂埃や泥で靴が汚れることもないし、裸足で芝生の上を歩くこともできます。

 夏の間は養生のために園庭遊びができなくなりますが、ちょうど暑くなってくる頃なので、2階テラスで水遊びが始まります。夏が終わるころには園庭一面が緑のじゅうたんになる予定です。

 2階テラスではプランターできゅうり・ゴーヤを栽培して、緑のカーテンにする予定です。良いお天気が続いてるおかげで、きゅうりの成長がとても早く、先日よりみんなできゅうりの収穫をして、収穫したキュウリを給食で出してもらっています。

 自分たちでお世話をしたきゅうりを自分たちの手で収穫して食べるのは、きっと子どもたちにとっても印象深い経験になってくれていることと思います。