子どもの事故を未然に防ぐために|2023年4月

子どもの痛ましい事故のニュースほど聞いていてつらく切ないものはありません。今月名古屋で起きた2歳児の転落事故は、母親がほんのわずかな時間子どもたちから目を離しただけで大きな事故につながってしまいました。窓にはロックを付け施錠もしていた、と聞くと事故対策は万全のようですがそれでも起きてしまった今回の転落事故。このような子どもの事故を未然に防ぐために私たちは日頃からどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

普段の生活で私たち大人が子どもから一瞬たりとも目を離さないというのは限界があります。そう考えると事故が起きない環境づくりというのが一番重要になってきます。しかし「対策をしていても、子どもは想定できない行動をする」というのが現状のようで、窓からの転落事故に関連しては以下のような体験談もあります。

窓の近くには足場になるようなものを置かない・・・「足場なしでもいつの間にか窓枠をつかみ数秒で窓によじ登るようになっていた」

子供の手が届かない位置に補助鍵を設置する・・・「傘を使って解除していた」「鍵に手が届くよう台を積み上げていた」

このように子どもは大人が思う以上の行動をとることがあるので2重3重の対策が必要です。なお、国土交通省では「子育て支援型共同住宅推進事業」として事故防止や防犯対策など子どもの安全を守るための費用を補助する制度も用意されています。

(以下、国道交通省ホームページより抜粋)
<制度の概要>
子どもの安全確保に資する設備の設置に対する補助
転落防止の手すり等の設置や防犯性の高い玄関ドア等の設置など、住宅内での事故防止や不審者の侵入防止などを目的とした子どもの安全確保に資する設備の設置に対して支援します。(概要資料:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001590166.pdf)
転落事故に限らず子どもに関連する事故をまとめた「事故防止ポータル」が消費者庁からも出されています。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/
様々な過去の事例を知ったうえで、今一度身の回りや普段の生活の中で事故に繋がるようなものが無いか見直してみましょう。

花いちもんめ|2023年3月

つい先日のことですが、最近の子どもたちは『花いちもんめ』遊びができない、という話を先生方から聞きました。なぜ出来ないのか?詳しく聞いてみると「相談しよう、そうしよう」のくだりで今の子どもたちは相談して一つの答えがなかなか出せないのだそうです。その話の流れで最近の子どもたちにお気に入りの給食のメニューを聞いても以前のように「あれが食べたい!これが食べたい!」といった活発な意見が出ることもない、という話も聞きました。自分が子どもだった頃と現代では子どもを取り巻く環境もずいぶんと様変わりしているので、それらを即問題視するのは軽率な気もしますが、意見や考えがまとめられない、そもそも意見が出ない、というのはだいぶ深刻な問題ではないでしょうか。

「花いちもんめ」に話は戻りますが、そもそもこの遊び自体にいじめの要素があり、遊びとしては良くないという意見もあるようです。しかし、今はいろいろな物事に対し周囲が過剰に反応し、良くないと思われるものは排除してしまう傾向にあり、私はむしろそのことの方が問題なような気がしています。遊びという架空の世界で子どもたちは時には少々過酷と思えるような状況に直面することもあるでしょう。でも子どもたちはその体験を通し将来の実社会での人との関わり方や問題の解決のすべを学んでいくのではないでしょうか。伝承遊びの中には、長く親しまれてきた理由があるように思えます。しかしながらそのような遊びも、今ではゲームやYouTube に取って代わられてしまいもはや風前の灯です。

もちろん子どもが社会性を身に着けられる場面は遊び以外でも十分あることでしょう。とは言え、子どもたちの興味の多くがゲームやYouTube といった一方通行の受け身の媒体にシフトし、コロナ禍がさらに人との繋がりを遮断してしまった現代で、どうやって自分の考えや意見を発信し、他者の意見に耳を傾け、周囲と関わりを築いていくすべを学ぶのでしょうか。幼少期の多くの時間を過ごす保育園は単に親が働いている時間に子どもを預かるという役割以外にも、普段の生活や遊びを通じて子どもたちが社会性を身に着ける場、という大きな役割を担っていることを改めて肝に銘じ、保育に取り組んでいきたいと思います。

職員紹介のコーナー|2023年2月

今月はひよこ組の島ノ江先生です。

好きな事:旅行(5か国行ったことがあります。6か国目は暖かい国もいいなぁ。)

見たことがある芸能人:江頭 2:50、石田純一、城田純(城田優の兄、ベッカム)

最近気になること:レーシック手術

目が悪いので、知らない方に手を振ることもしばしばあります。眼鏡やコンタクトをした状態で自分の顔を見て“こんな顔だったのか!”
と、びっくりしたりも・・・(笑)気づいていなければ、目が悪いだけなのでお気軽に声をかけてください!

赤沢保育園でお仕事をして 1 年が経ちました。あっという間の 1年ですが、可愛い子どもたちや優しくユーモアあふれる大先輩のみなさま、温かいお言葉を下さる保護者の皆さまのおかげで、楽しく充実した日々を過ごしています。また今後も初心を忘れず子どもたちと一緒に成長していければと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。

連絡帳|2023年2月

毎日連絡帳のご記入どうもありがとうございます。

ところでみなさんのご家庭では、保育園の連絡帳を記入するのはどなたが担当されていますでしょうか。おそらくほとんどのご家庭ではママが記入しているのではないかと思います。慌ただしい朝に子どもたちの体温を測り、食事の内容や排便、家庭での様子を書くのは大変な作業だと思います。ましてや兄弟で保育園に通っているとなれば複数の連絡帳を記入することになります。毎日本当にお疲れ様です。先日、インターネット上でどこかのパパが書いた連絡帳を目にする機会がありました。ピンチヒッターで急遽育児に参戦し、保育園の連絡帳を書くことになったパパの若干の戸惑いとパパ目線の子どもを観察する正直なコメントに思わず大爆笑してしまったのですが、連絡帳も時々はママ以外の人が書いてみても良いかもしれませんね。(普段から育児に関わっていないと連絡帳も急に書けるものではありません。ここまで出来て初めて育児も分担出来ている、と言えるのではないでしょうか。)

あれは何年か前の引越しの時だったと思います。古い荷物を整理していたら、我が家の子どもたちが保育園に通っていた当時の連絡帳の束がごっそり出てきました。私は思わず荷造りの手を止め、連絡帳の束をほどきその中の一つを読み始めました。ページをめくるたびに蘇る鮮明な記憶や「初めて〇〇ができた!」という喜びの感想が日付と共にしるされてあり、連絡帳の存在すらすっかり記憶から消え去っていた私にとって、それはまさにタイムカプセルを開けたような体験でした。もちろん中にはやっつけで書いたような殴り書きに近い日や一行しか書いてない日もありましたが、それすらあの慌ただしくも愛おしい日々を思い出させるのに十分で、涙なくしては読めませんでした。

今では保育園の連絡帳も紙からスマホのアプリに変わりつつあります。
利便性や環境面を考えたらその変化もいつかは受け入れなければいけないのかもしれませんが、果たして紙の連絡帳以外でこの感動は得られただろうか、などと思ったりしています。連絡帳はもちろん過去を懐かしむアイテムではなく、保育園と保護者の情報伝達が主たる目的ですが、大切にとっておくと、将来とても楽しめる、という特典付きです。そんな事を少し意識して連絡帳を書いてみるのも良いかもしれません。

不適切保育|2023年1月

保育園での不適切保育に関するニュースが後を絶たちません。当初そのニュースを耳にした時「報道は事実を全て伝えているのか?テレビやニュースは事のすべてを語らず、話題性に富むようあえて部分的な取り上げ方をしているのでは?」と疑わずにはおれませんでした。しかし逮捕者が出るような状況を考えれば、それは残念ながら事実なのでしょう。ごく普通の保育園で、しかも地域では比較的評判の良かった保育園、さらには私たちが住む新潟市の保育園でも起きている不適切保育や虐待事件は、極めて残念であり考えさせられることもたくさんあります。

人材確保が厳しい保育園の状況や保育士の待遇面の悪さなども問題視されています。国の基準では一人の保育士に対し6人の1歳児を保育する配置基準となっており(新潟市の基準では1対3)仮にこの基準で保育士を配置したとすると十分な休憩時間の確保や休暇を取得する事も難しくなってきます。このような労働環境に加え、ここ数年ではコロナ対応も増え、ストレスでゆとりを持った保育が出来ず、その結果子どもを虐待してしまったのかも知れません。しかし本来子どもを守る立場にある保育士はどのような理由があったとしても不適切保育や虐待をしてはいけないのです。ましてやストレスのはけ口を子どもに向けるなどとは言語道断なのです。

どこの保育園でも子どもの健やかな成長を願い、一人ひとりに寄り添う保育を目標に掲げ、また保育士であれば誰もが大切な命を預かる事の重大さは資格を得る過程で十分に学んできたはずです。それでも結果としてこのような事件が複数の保育園で起きてしまっているのです。

どのような場合でも理想と現実には差があり、保育士という職業もその例に漏れないと思います。他の職業に比べたら、むしろ保育士は子どもの頃からの夢を実現させて職に就いている人が多いかもしれません。問題を起こした保育士たちもきっと子どもが好きだから保育士を仕事として選んだのではないでしょうか。子どもたちに慕われる保育園の先生を夢見ていた時期があるのではないかと思うととても残念でなりません。彼らの暴走を周囲は止めることができなかったのでしょうか。

このような不適切保育や虐待の防止策として外部研修を受けさせるのも一つの方法かもしれませんが、それ以前に健全な保育が行えるような環境づくりこそが最重要課題ではないかと考えます。

リモートワーク(在宅勤務)についてのアンケート|2023年1月

赤沢保育園のすぐ横に保護者のみなさまにご利用いただけるようなリモートワークができる環境を準備しようと検討しております。つきましては保護者のみなさまへリモートワークに関する簡単なアンケートにご協力いただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。アンケートはもちろん任意です。アンケートで得られた結果については上記の目的のみで使用し、第三者へ提供する事はございません。

 

アンケートフォームはこちらから ⇒

職員紹介のコーナー|2023年1月

今月はうさぎ組の長谷川先生です。

4月から赤沢保育園で働き始めました。元気で可愛い子ども達に、優しい職員の方たちや保護者の皆様のおかげで毎日とても楽しく充実した時間を過ごしています。

趣味はゲームをすること。子供が成人して手が離れ、自分の時間が増えたので本格的にゲームをやるようになりました。パソコン、プレステ、Switchで色んなジャンルのゲームをプレイしています。コロナ禍で気軽に出掛けたり人と会ったり出来ない世の中になってしまいましたが、ゲーム内で景色の綺麗な所へ行ったり、キャンプや釣りをしながら写真を撮ったりして楽しんでいます。最近はオンラインのゲームで日本各地から、時には世界各地の方々からも遊んでもらっています。(英語は話せないので翻訳必須ですが…汗)

これからも赤沢保育園の可愛い子どもたちのために精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

 

ラン活|2022年12月

ラン活は年中さんの冬から始めるのが今では一般的なのだそうです。そもそもラン活とはランドセルを購入するための準備だそうで、年々その勢いは増しているようです。しかしその一方では加熱するラン活に異議を唱える親たちも多くいるようです。私個人としては、一生に一度のことだし良いものを奮発したいという親心も十分理解できるのですが、最近のランドセルの価格を見ると、あまり納得ができません。

若いころ皮革製品の製造に携わったことがあるので高価なコードバン(馬の皮)が使われているランドセルに高い値段が付くのは分かるのですが、合皮のランドセルに5万円以上の値段が付いているのにはどうにも理解に苦しみます。また高級コードバンを使用した10万円以上のランドセルを子どもが毎日背負って通学するということも、いろいろな意味でハラハラして落ち着きません。

ランドセルは江戸末期にオランダから来た布製リュック「ランセル」が発祥とされています。その後、明治18年に学習院で通学カバンとして導入され、昭和30年頃に一般の小学生の通学カバンとして普及したようです。現在も日本国内のほとんどの小学生がランドセルを通学に使用していますが、地域によってはランドセルを使用していない所もあるようです。

京都では「ランリック」小樽では「ナップランド」と呼ばれるナイロン製のリュックが通学カバンの主流です。またアウトドアメーカーのモンベルは富山県立山町と共同で通学用バック「わんパック」を開発、この冬から全国販売されます。(立山町では来春以降、公立小学校に入学する子どもたち全員にこの「わんパック」がプレゼントされるそうです。)どのカバンも皮革製ランドセルよりもはるかに軽く、価格帯は1万円前後と親のお財布にも優しく、使う子どもの立場からみても、ランドセルよりずっとこちらの方が良さそうに思えます。しかしランドセルが主流の地域でナイロン製のリュックをランドセルとして子どもに背負わせるには「ほかの子と違うからいじめられるのでは」という懸念もあり、別の意味で革製のランドセルよりも重いものを子どもに背負わせてしまうようで覚悟がいります。

安全性や機能面、そして子育て世代への経済負担を考慮した上で、前出の地域のように行政や学校側などで一律に取り決めを作ってくれることを願ってやみません。

職員紹介のコーナー|2022年12月

今月はうさぎ組担任の石津先生です。

大好きなソフトテニスがなかなかできず、出産してから自分の体力のなさを痛感し、とりあえずと思いランニングを始めました。朝少し早く起きて走るのはとても気持ちがいいです。最近は寒くてなかなかできませんが・・・💦 また暖かくなったら走ったり、ソフトテニスもしようと計画中です。

今年の10月にあったシティマラソン(ファンラン)に初めて参加しました。タイムは目標達成!!しましたが、次は1時間を切りたい!!とさらなる目標ができました。いつかはハーフマラソンやフルマラソンにも挑戦したいなと思います。

食品添加物|2022年11月

以前は口内炎が頻繁にできるのが悩みの種だったのですが、この頃あまりできなくなりました。いやここ数年まったくできていない気がします。はて?ではここ数年の生活と過去の生活とではいったい何が変わったのだろう?と 考えた時、以前は毎日口にしていたもので最近まったく食べなくなったあるものが頭に浮かびました。それは一体何かというと・・・ガムなのです。仕事中に眠くなると必ず噛んでいたガム。もちろんその 時の体調もあるだろうし、 食べる量も結構多かったので過剰摂取も原因だとは思いますが『これはもしかしたらガムに含まれる食品添加物が悪さをしている?』と考えるようになりました。

私たちの日常生活にはたくさんの食品添加物が含まれた食べ物があります。スーパーやコンビニで売られている弁当、おにぎりやサラダ、ソーセージやハム、ベーコンなどの加工肉や漬物、インスタント食品やお菓子など。主に腐敗を防ぎ日持ちさせるためや見た目をよくするために多くの食品添加物が含まれています。

ご自身のお子さんのアトピーをきっかけに添加物の一切はいらないソーセージやハムを作っている有名なお肉屋さんが都内にあります。私もそこのソーセージを食べたことがありますが、とても美味しいのです。非の打ち所がない美味しいソーセージですが、あえて難点を上げるとすると、日持ちがしなくて価格が少々高いのです。もちろん厳選された素材で小規模生産だから価格も上がってしまうのは当然ですが、大量生産されるソーセージは食品添加物を入れることによって 日持ちするようになり、 価格も抑えられ消費者も購入しやすくなっているのだな、と感じました。

食品添加物は生産者や販売者側の都合で加えられるものなので、中には先ほどのお肉屋さんのようになるべく添加物を加えないことにこだわっている業者も数多く存在します。以前はまったく無頓着でしたが買い物をする際は価格や見た目にとらわれず、なるべく原材料表示の確認をして、添加物が少ないものを選ぶようにしています。たとえ体に害がないと認められている食品添加物であっても、出来ることなら普段の食生活ではなるべく摂らないよう心掛けたいものです。