先月「3月の園だより」でこんなどえらい表題を掲げて難問に挑戦いたしました、が糸口を切っただけに終わりました。藪から棒にこんな難問を話題にしたのには実はわけがありました。それは園からさして遠くない場所に幼児向けの英会話教室開設の予定があり、大手の英語学習塾のその教室のおそらく先生?がその英会話教室の生徒募集のチラシを園の近くで配布を希望して園の了解を求めてきたことがキッカケでした。チラシを受け取った保護者がそのチラシを眺めて自分の子どもをその教室に入れたものかどうかと考えられた場合を想定して、その一助となればと先読みして書き始めました。
先月では英語の神様と言われた方も、同時通訳の名人と称えられた方もいずれも中学に入るまでは英語の学習には縁はなく、中学に入ってから初めて英語に触れたことをご紹介しました。そのことで分かるように中学に入ってから始めても決して遅くはないのです。江戸時代、伊能忠敬が測量の勉強を始めたのは50歳を超えてからで、それから72歳まで日本全土を測量したのです。
今年から小学校での英語学習が始まるようです。「小学生に英語授業が本当に必要?」とのテーマで地元の新聞が読者にその賛否を問う形式の特集コラムを設置しており興味深く見守っているところです。
英語学習と限らず物事をある一定のレベルまで自分を高めるためには、その目標を極めたいとする強い動機と意欲と、それを継続する忍耐努力が不可欠であることが必要です。
目標を定めそれを極めたいという意欲を持たせるためにはスゴイと感じ憧れる機会に数多く触れることではないでしょうか。
人は気まぐれです。特に子ども時代は気まぐれのカタマリです。その気まぐれの中から特に強く感じたものに惹かれ動かされて動機が形成されます。
英語の「education」は教育と訳されておりますがこの語のラテン語の元々の意味には「引き出す」という意味があるそうです。人に内在する能力を引き出すためには心が惹かれ動かされる感動が必要です。外国語を巧みに操ることにまず強い憧れをもつことが第一歩です。
結局表題の答えには至りませんでしたが、何か学習を始めるにあたっての参考にはならないでしょうか。
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計画停電実施に備えて:
連日のように報道されるこの度の大震災の被災情報を知るにしたがって、そのあまりにもけた外れの凄い被害状況に言葉を失います。現地被災者にとって計画停電の話はまるで関係のない遠い外国の話題のように感じられると、仙台在住で大震災を自宅で体験された作家の伊集院静氏は被災者の立場からそう感想を述べている。
さいわい新潟地方では計画停電の実施はこれまでなかったが、しかし深刻な電力事情の事情から、今後の実施は避けられない見通しが強いようです。園として計画停電の実施がある場合に備えて次のように対策する方針でおりますので、保護者の皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
まず停電実施の場合、園施設として大きな不都合な点は次の装置が稼働出来なくなることをご承知おき下さい。
①暖冷房装置の稼働 ②照明装置 ③給食設備電機関連装置 ④電話装置(送受信の停止) ⑤園内給水装置(トイレ使用の支障) ⑥TV受信、等々。
緊急事態を想定して小型(14A)の発電装置をかねて購入用意しておりましたが、それを稼働しても照明の一部、電話装置維持、給水装置の稼働については何とか数時間は可能ですが、空調機や給食設備の運転まではできません。
計画停電の実施があった場合、園としての対応は原則として次のように考えております。
(1) 午前中(9時~12時)の停電の場合でも通常通りに開園します。給食は停電時でも調理可能な献立(例えばカレー、おにぎり、みそ汁等)で対処する予定です。弁当持参なしOKの予定。 (2) さいわいこれからの数カ月は暖冷房なしでもしのげます。 (3) 午後6時~9時の停電の場合照明なしとなります。ランプ等の明かり等で対策する予定です。
実際には直前の計画に従ってその都度対策を決定して玄関の掲示板を通してお知らせいたします。その際はご注意ねがいます。
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