3月はお別れ(卒園)・4月は出会い(入園)|2012年4月

 今年の冬は気温も降雪量も例年を上回り、さらにいつまでも寒さが続くのには閉口いたしますが、時々の日射しの強さは4月到来を示すように力強さをかんじます。

 さて、4月7日(土)に平成24年度の入園式の予定です。入園式の参加予定者数は途中入園の方や昨年は赤ちゃんだったため参加を見合わせて一年遅れで出席される方もあって25名の参加です。

3月卒園は11名、その他転居などのため転出が何名かありましたので4月からは何名かの園児増となります。

 近年入園時の年齢がどんどん早まる傾向がはっきり現れております。
特に乳幼児は受入れる設備や保育士人数等の条件能力に限りがあります。今年度の乳幼児の途中入園はあまり余裕がありませんので予定のある方はできるだけ早めにご相談をお願いします。

 どこかのTVコマーシャルではありませんが、「わたしが赤沢保育園の園長です」。この絵は3月に卒園したTKさんが画いてプレゼントしてくれたもので、ちょっと若く仕上がっているようですが、本当のところはこの絵の感じよりもおじいちゃんかも。お脳はこの絵の若さに負けません。  「一生懸命務めますのでどうぞよろしくお願いします」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 註:一尺は日本伝統の長さの単位で約30cm、 一寸は約3cm、三尺三寸は約1mの長さ。

 このお話は仏教の説話の中からです。園だよりでは園児の皆さんのご家庭の幸福な生活構築のヒントになればと、これまで時々「幸福」にまつわる話題を採り上げて参りました。最近ではフランスの哲学者アランの「幸福論」にも触れました。この「三尺三寸箸」は仏教の地獄極楽を例にしての「幸福論」です。

 死後の世界として地獄極楽があると仏教では教えております。生きている間に悪いことばかりしてきた者は死んだ後は地獄に落ち、熱さ寒さの厳しい世界で絶え間ない飢えや乾きの苦しみやさらに鬼達からは恐怖や痛みの責め苦を受け続けます。生身の体ならとっくに死んでしまう苦しさでも、死後の世界ではもう死ぬことがありません。いつまでもその苦しみは続きます。
 一方、極楽の世界は花々が咲き乱れ香りあふれ、温暖快適な空気の中で美しい鳥のさえずりの心地よい世界で毎日を楽しく過ごすことができます。

 一度地獄極楽を見たいと思っていた人が念願叶ってその食事の様子をみることができました。

 食卓の上には地獄・極楽共に同じように実に美味しそうな豪華な料理がいっぱいに並べられておりました。

 まず地獄の世界の食事ですが、本当に美味しそうな料理の前には飢えて骨と皮ばかりにやせ細った亡者(死者)達が我先にとご馳走に手を伸ばして取ろうとするが料理は火炎となって食べることができません。備え付けの箸で取ろうとするとその箸はするすると三尺三寸の長さに伸びるのです。そんな長い箸では自分の口へ食べ物を運ぶことができません。焦った亡者達はただイライラするばかりで結局ご馳走を食べることができません。

 極楽での食事も地獄同様に美味しそうな料理が山のようにあり、同じように長い箸で食べなければなりません。でも極楽の住人は向かい合った人にどの料理が食べたいかを話し合って長い箸で希望の料理をつまんで相手の口に入れてあげるのです。そして互いに自分の望む料理を仲良く相手の口に届けて美味しい食事を十分楽しんでおりました。

 自分のことばかり考えて物事を決め行動しては結局自分自身が不幸になることを教えているのです。他人の事を考えることが自分の幸せに通ずることがこの教えです。ヨーロッパの古い寓話の中にも同様な話があるそうです。

 東京の有楽町・新宿・池袋その他に「ビュッフェレストラン・三尺三寸箸」なる店があります。松坂牛のしゃぶしゃぶその他の美味しそうなメニューですが一度入りたいと思っているのですが‥、まだです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第121回卒園式おめでとう !!

 明治23(1890)年創立の赤沢保育園、その翌年から数えて今年で121回目となる卒園式、さる3月24日(土)園内で予定通り終了いたしました。卒園の皆さん本当におめでとうございます。特に保護者の皆様にとっては無事に卒園に至りました事は一方ならぬ感慨ではないかと心からお喜び申し上げます。

 卒園の皆さん、健康で明るく元気な一年生になって下さい。卒園後も保育園のことを忘れずに時々元気な顔を見せて下さい。待ってますよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー