ご存じ清少納言の『枕の草紙』は、「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明りて、紫立ちたる雲の細くたなびきたる。」で始まります。
保育園の一年は春4月の入園式で始まり翌年3月の卒園式で終わります。
例年入園式の参加者は前年の4月入園式以降から翌年3月までの途中入園の方々が対象になります。今年4月の入園式参加者は19名を予定しております。定員60名に対しては高い比率であり園経営としてはありがたい数字です。がそれはそれとして近年入園時年齢にこれまでとは違った変化が見られます。
0歳児入園の減少・1歳児入園の増加: 全体的には子どもの出生数は年々少なくなり総人口の減少と高齢化が加速していることはご存じの通り。子ども数が減少しているにも関わらず保育園にはなかなか入りにくいという逆現象が近年起こっている。特に地域的事情による入園事情の難易は避けられません。それとは別に1・2年前から0歳児の入園が少なくなってきました。当園の場合も今回は1名です。新潟市内の園では数年前には満タンだった16ベッドの設備に対して0歳入園はゼロとのことでベッドは場所を固定的に占めているだけにと園長は嘆いている。その代わりに1歳児入園が増加している。この傾向の大きな要因としては育児休業制度利用が広まってきたのではと考えられます。
それはそれとして、赤沢保育園での今後の入園受け入れ可能な数字は、あと3~5名ほどですので、その点よろしくご承知くださるようお願いいたします。
本年26年度もどうぞよろしくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今年の園だより2月号で上記福沢諭吉翁の「心訓」なるものを紹介致しました。同時にこの心訓が福沢翁自らのものではなく何者かによる偽作であることもご説明しました。偽作であってもその説いていることは全く共感を覚えてあえてご紹介いたしました。
それでは一万円札でおなじみの福沢翁ご自身のお言葉教えはどうなのかと気になるところです。翁の説かれる名言は実に数多くあります。翁の主著「学問のすすめ」からその幾つかをご紹介します。
◎ 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず
(人は皆平等だということで、封建制度的な考えから抜け出すことが大変だった明治初年度では今では常識的なことから始める必要があったのです。)
◎ 天寿を全うする者は、人の本分をつくすものなり。
◎ 家の美風その箇条はさまざまなる中にも、最も大切なるは家族団らん、相互に隠すことなき一事なり。
◎ 一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。
◎ 自由とわがままのさかいは、他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり。
◎ 活用なき学問は無学に等しい。
◎ 実なき学問はまず次にし、もっぱら学ぶべきは人間普通日用に近い学問なり。
◎ 学問は米をつきながらもできるものなり。(勉強ができなかったという言い訳は言い訳にならない、学ぶ気がないだけのこと)
◎ 人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり。
◎ みだりに人を軽蔑する者は、必ずまた人の軽蔑を受けるものなり
などなどです。いかがですか。もって心に刻みましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
卒園児の皆さんから園長への贈り物
左の顔は全部園長の顔だそうです。12名の卒園児全員一人ひとりが一生懸命に画いてくれました。どうもありがとうございます。皆さんのこれからに幸多かれといのります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
春到来を告げるものはいくつかあります。保育園的には入園式かもしれません。歌的には「春よ来い」やちょっと古いかもしれませんがキャンデイーズの「春一番」とか。食・植物的には フキノトウ などはその筆頭格の一つではないでしょうか。雪解けの始まった山野の大地に真っ先に顔をみせてくれるのがフキノトウ。冬眠から覚めたクマさんがまずこのフキノトウを腹いっぱい食べて体力体調を整えるのだそうです。
フキノトウの成長は驚くほど早い。一日か二日でひょろひょろとした高い棒(とう)になってしまいます。色も淡い浅黄色と元気と幼さに溢れている。園児たちの賑やかな元気を見ると思わず連想します。それを耳にされたお孫さんの付き添えで来られたNさんがえらくに感心されました。そこで一句。
「ふきのとう 園庭に 子らの声ひびき」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー