みなさん、今朝は何を食べましたか? 朝食はごはん派ですか?それともパン派?もしくはシリアル派でしょうか? 日本の朝ごはんの定番と言えばごはんに味噌汁。おかずはのりや納豆、卵焼きや焼き魚と言ったところですが、では他の国ではどんな朝ごはんが食べられているかご存じでしょうか?
中国や台湾では朝ごはんはお粥だと思っていましたが、実は揚げパンと豆乳スープが朝ごはんの定番だそうです。ベトナムでは日本でもお馴染みのフォーが朝ごはんとして食べられています。ここ数年で知名度がぐんと上がったエッグベネディクトはニューヨーク発祥のおしゃれな朝ごはんメニューです。イタリアでは朝から甘いペストリーを砂糖がたっぷり入ったカプチーノと一緒に食べるのが一般的だそうで「朝からしょっぱいものを食べる日本人の朝ごはんが信じられない」というイタリア人の話を聞いたことがあります。朝から甘いものと言えば、スペインではチュロスとココア、ベルギーではワッフルが朝ごはんだそうです。
なるほど、それならば甘いもの(お菓子)も朝ごはんにはありなのか?と早合点してしまいそうですが、実は欧米では料理に砂糖を使いません。その代わりに朝から甘いものを食べて一日に必要な糖分を補っているのです。日本やアジアの国のお料理には砂糖を使うので、欧米諸国の食文化を朝だけ取り入れてしまうと糖分の摂りすぎになってしまうので注意が必要です。甘い菓子パンなどは子どもの朝ごはんにはうってつけですが、食べる量や頻度などは工夫をした方が良さそうですね。
この春から職場復帰し、新生活のスタートを切った方もいらっしゃると思います。働く子育て世帯の朝はそれこそ戦場さながらの忙しさで、子どもや自分の身支度をしながら朝ごはんを作って子どもたちに食べさせるのは至難の業だと思います。せっかく作ったのに食べてくれなかったり、後片付けに手間取って遅刻してしまったりと、毎朝四苦八苦されているのではないでしょうか。
ネット上では様々に工夫された子ども向けの朝ごはんメニューや時短、作り置きレシピもたくさんあるのでそれらを試して「我が家の定番朝ごはん」を見つけてみるのもいいかもしれません。
農林水産省が発表する食育白書によると、朝ごはんを食べない小中学生の割合は近年増加傾向にあるようです。子どもの朝食抜きは体や脳の発達にも影響を及ぼすと言われています。とはいえ、時間が無いのにだらだら食べる子どもに「さっさと食べなさい!」と声を荒げたり、子どもを一人だけにして食べさせたりするのは好ましくありません。また目覚めてすぐでは食欲も起きません。起床後から朝ごはんまではできれば30分程あけるのが理想的だそうです。 まずは家族みんなで早寝早起きの習慣から、そしてゆとりある一日のスタートが切れるよう、無理のない範囲で理想の朝ごはんタイムに近づけるよう少しずつ心掛けてみてください。
※食事に限らず、育児でお困りのことがありましたら お気軽に担任、職員までご相談ください。