写真の撮り方のポイント

卒園式や入学式、春の行楽に出かける機会も増えるこの季節、スマホやカメラを使って写真を撮る機会も増えることと思います。私自身、写真が趣味でしばらくプロの写真家に習っていた時期もあるので、その時に知って学んだことで「これは役立つ」と思うポイント、その中でも特に人物を撮ることに絞って今日は皆さんにお伝えしようと思います。

① 日の丸構図で撮ろう – 被写体を写真のど真ん中に配置して撮る写真の構図は良くない、と一般的に言われていた時期がありますが、素人はむしろ日の丸構図で撮るべきです。写真の主人公となる被写体を写真のど真ん中に置くことで、その写真から「何が撮りたかったのか?」が明確に伝わるのです。特に人物を撮影する際は自分が一番撮りたい人を構図のど真ん中に配置することで、だれが見てもその写真の主人公が明確にわかる、というわけです。カメラの機能でグリッド線を表示しておいても構図が取りやすくなるのでお勧めです。

② 明るいところで撮ろう – 最近のカメラはとても性能が良いので暗い所でもそれなりに写真が撮れるのですが、できれば写真は明るい光が十分に降り注いでいる場所で撮るのが一番です。特に人物を撮る際は光が十分にある場所で撮ると肌色がきれいに撮れます。ただしカメラの設定によっては明るすぎる場所だと「白飛び」という写真が白くなりすぎてしまう現象が起きてしまったり、日差しが強い夏場の屋外だと顔に陰影が濃く出すぎてしまう場合もあるので、そんな時はあえて日陰を選んで撮ってみたり「反逆光」を利用すると上手に撮れます。「反逆光」とは真後ろから光がくる「逆光」よりも少し光の位置が斜めにずれている状況です。

③ 水平な写真を撮ろう – 傾けた構図で撮られた写真もおしゃれだったりするのですが、意図しない写真の傾きは不安定な印象を見る人に与えてしまいます。よく近くの建物や電柱などの線に合わせて水平にしたつもりが、実際に撮れた写真を見ると傾いていることがあります。カメラを持つ人とその建物の位置の関係で必ずしもその建物の線が写真の中で垂直になるとは限らないので、あくまでも被写体が水平になっていることを意識しましょう。カメラの機能によっては水平線を表示できるものもあるので、利用するのも一つの手かもしれません。

以上、3つの点を意識するだけでも写真はぐんと良くなります。でも意識するあまりにシャッターチャンスを逃してしまうこともあるので、そのあたりはほどほどに、ということで、記念の一枚を撮ってみてください。