一年前の今頃は「来年はきっと親子遠足にいけるだろう」と漠然と思っていましたが、結局一年経っても事態は変わらずで、今年も親子遠足は中止となりました。コロナでできなかったことを諸々悔やむよりも、今は今の状況の中できることを楽しむ。それを改めて実感したのが、今年の春の遠足の日でした。
先生方は遠足の週に入ると遠足の日が雨の予報であることを気にし始めました。「遠足の日は雨予報だけど、その前日は晴れるみたい。」ということで、急遽遠足の日の前日にお散歩へ行き、遠足当日は保育園の中で遊ぶことに決定しました。
天気予報は見事に当たり、遠足の前日は晴れ、遠足当日は雨でした。もしこれがバス遠足だったら・・・雨で残念な遠足に終わっていたところです。
「遠足だった日」の当日には、保育園の中が子どもたちの遊び場に大変身しました。園舎の中は子どもたちの楽しそうな歓声が響き渡ります。ディズニーの着ぐるみを着た先生に大喜びしたり(若干名大泣き)ゲームをしたり、広くなった園舎の中をたくさん走り回ったり、みんなとても楽しんでいました。遊んだ後は、待ちに待ったお弁当の時間です。好きな場所でお弁当を広げて、おうちの人に作ってもらったお弁当をどの子もみんな嬉しそうにほおばっていました。
長引くコロナ禍で「なぜ今なんだろう」「コロナじゃなければもっと・・・」と思うことも多々あることかと思いますが、子どもたちにとって、おうちの人の愛情を感じながら食べる手作りお弁当があるだけでも、その日一日が特別な思い出の日になるようです。
ところで最近、一部の子どもたちに算数ドリルが大人気です。「足し算楽しい、もっとやる!」とプリントが足りなくなることもしばしば。子どもたちはいろいろな物事に興味を持ち、些細なことも楽しみに変えてしまいます。大人たちの「きっと子どもは勉強が嫌いだろう」という固定概念で子どもたちの可能性の芽を摘み取ってしまうことのないよう、どんどん興味を広げてあげられたら良いな、と思っています。