信濃川に架かる萬代橋や昭和大橋から上流方向を眺めると上の写真のような山の連なりがみえます。その山並みの左端が国上山(くがみやま)。今からおよそ250年前、その国上山に住まいした子ども好きなお坊さん、良寛さんのことは新潟人なら一度は耳にしているかと思いますが、、その良寛さんが詠んだ句が上記の「焚くほどは‥」です。
今園内遊戯室での園児たちは遊び動きの焦点は専ら11月末の「縄跳び大会」のための練習と上記の12月1月に開催の「かるた大会」に備えての練習に集中している。良寛や芭蕉、蕪村や正岡子規等の詠んだ俳句や日本古来の諺(例:飛んで火に入る夏の虫)や成句(たとえば「読書百遍意おのずから通ず」等を読み込んだカルタのカルタ取りの練習が盛んに行われているのです。
その「かるた」についてもう少し踏み込んで説明すると:
「俳句かるた」で使用されている句は特に子ども向けの句ではなく通常の古来からの名句そのままです。例えば;
柿くへば 鐘がなるなり 法隆寺 正岡子規
目には青葉 山ほととぎす 初鰹 松尾芭蕉
痩せ蛙 負けるな一茶 これにあり 小林一茶
春の海 ひねもす のたりのたりかな 与謝蕪村
雪の朝 二の字二の字の 下駄の跡 田 捨女
「諺(ことわざ)かるた」は日本古来から伝承されている教訓的な語句や成句で編集されている。
例えば; 「時は金なり」 「猿も木から落ちる」 「目は口ほどにものを言う」 「転ばぬ先の杖」 「火のないところに煙は立たず」 「縁の下の力持ち」 「三人寄れば 文殊の知恵」 「聞くは一時の恥 聞かぬは 一生の恥」 などなどです。
通常の俳句や古来の格言成句はそのままでは大人の感覚では難しいのではとの心配をよそに、子ども達は「俳句」や「諺」の札をすいすいと取り記憶して行くのです。
練習を重ねるにしたがって子どもたちの脳裏にはそれら名句や格言成句がしっかりと焼きついていくのです。
先人の知恵や教訓がぎっしりつまった格言や言い伝え、言ってみれば生活の知恵そのものが「諺・ことわざ」です。この機会に諺かるたに収録されている語句を拾ってみました。
① 急がば回れ
② 言うは易く行うは難し
③ 井の中の蛙 大海を知らず
④ 石の上にも三年
⑤ 蛇ににらまれた蛙
⑥ 飛んで火に入る夏の虫
⑦ わが身をつねって人の痛さを知れ
⑧ 糠に釘
⑨ 笑う門には福来たる
⑩ 蛙の子は蛙
⑪ 楽は苦の種 苦は楽の種
⑫ 立つ鳥後を濁さず
⑬ 二兎追うものは一兎をも得ず
⑭ 残り物に福あり
⑮ 口は禍の門
⑯ 虎穴に入らずんば虎児を得ず
⑰ 出る杭は打たれる
⑱ 礼も過ぎれば無礼になる
⑲ 親しきなかにも礼儀あり
⑳ 失敗は成功の基
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作品展は子どもたちの作品展でもあるが各担当職員たちのデスプレイはそれぞれの努力と工夫の作品展でもある。せっかくの努力の軌跡の断片を写真で残したいと考えました。
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縄跳び大会:11月30日
10月ころはまるで跳べなくて一回ごとにまたいでいた子も、上手に跳べるようになりました。やれば出来るようになるんだ、そして頑張れば記録があがるんだと一人一人がわかる良い機会。順位はこれまでの練習記録も参考にしました。
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