園だより」カテゴリーアーカイブ

前回の園だよりで「叱ると怒る」を話題としました。|2019年9月

この件についてもう少し踏み込んでみたいとおもいます。

 叱る行為は大人が子どもを見守り手本目標を示す行為として有用な行為だと前回言書きました。怒る行為は、その叱る行為に感情が強く加わった状態と考えて下さい。

 叱るときは、なぜ叱るのかとその理由と目的を相手に理解納得してもらうことを忘れないことが肝要です。叱る意味が通じない儘だと反発や誤解が始まります。その点がいい加減だと聞き手には何時までも疑問や不明不信が残ります。この問題は皆さん判り切っていてもその実行は予想以上に根気のいるものでありおろそかになりがちなものです。根気のいる行為なのですね。人間間のトラブルの大半は理解のボタンの掛け違いが多くを占めていると言っても過言ではないと言えるのでは‥。特に親しい関係、家族同志ではほとんど問題はツーカーのはずです。でもそうでないこともあるということも忘れないで欲しいものです。

 7月の京アニの恐ろしい事件には驚かされました。犯人容疑者と推定される人物が重篤な容態状況のため動機の確定解明がされていないため不明の部分が多いままですがわかっている限り言えることは、彼は世間とは隔絶し、近隣との接触はなく敬遠され怖れられていた人物だったようです。

 問題を起こす人のタイプに引きこもりタイプが話題されることが近頃多いですが、エジソンやアインシュタインも見事な人見知りのひきこもりだったようです。著名な学者や芸術家には数多くみられます。

 京アニ事件の容疑者も上手に叱られる環境に育っていればこんな問題を引き起こすことはなかったろうにと思ってみたくなります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大相撲九月場所の番付

『大相撲九月場所の番付』が先日発表された。新潟市出身力士の「豊山関」が三場所ぶりに再々入幕。今度こそはじっくりと勝ち越してさらに上位に昇進できるかが楽しみだ。 サッカーのアルビレックス新潟の活躍が今一な状態が残念ですが、不調な時期が次の飛躍の足固めになるはず、一戦一戦を大事にしてじっくりと地力を高めていってほしいが、新潟民の願い。

 園内の相撲大会は8月1日に実施。右写真の活躍、上位入賞者は写真でご理解願います。

 新潟市のご好意の「ゴーヤの緑のカーテン」、アッと言う間に成長、大きな実をプレゼントしてくれました。

 こあら組の水遊び情景を一枚加えました。

匕首・あいくち|2019年8月

 テレビ番組の漢字問題のようで恐縮ですが、見出しの文字がさっと読める方は相当な漢字通です。匕首とは小型の刀のことですが、護身用に懐(ふところ)に入れて持ち歩いたりしたことから「懐刀・かいとう」と呼んだりもします。鍔(つば)が無いため鞘(さや)と柄(つか)の部分がぴったりとするので、合い口がよい、そんなことから匕首となったようです。お酒なども好みにぴったりすることから口当たりが好い、合い口がよいとなります。

 匕首の 匕の字に口編を付けると叱る(しかる)になります。子育て問題として、今回は「叱る」と「怒る」を考えてみましょう。

 怒ると叱るとはどう違うのでしょうか? 国語辞典「広辞苑」は「怒る」については→腹をたてるとあり、叱るは(目下の者に対して)声をあらだてて欠点をとがめ戒めるとあります。補足すると怒るは感情的に高まった状態で感情を音声や言葉を荒げて相手にぶつける行為であり、叱るは怒る感情を抑えて冷静に教示的になぜその行為がいけないかを説明をしながら相手に理解と同意を得ることです。

 子育てに際して叱ることの意味を考えてみましょう。

 叱るとは前述のように目上、先輩、保護者が目下の後輩に間違ったあるいは危険な行為や方法が認められた場合それを指摘し正しいやり方を教示することです。叱ることは先輩や目上の立場の人にとって有用な行為であり後輩にとっては有益なことなのです。

 しかし、現実には叱るも怒るも一緒くたにほとんど同じ感覚で使われるかあるいは受け止められていることが多いのではないでしょうか?それと言うのも叱るときは、どうしても感情的になりやすく怒り口調になりがちだからです。

 動物の親子の場合を想定しましょう。草食動物はまず食べて安全有益な草とそうでない有害有毒なものとを見分ける必要があります。それと同時に危険な天敵から身を守り逃れる方法を身につけなければなりません。それを教えるのは親の大切な役割です。またそれをしっかりと学び忠実に守ることが子どもたち自身が成長できるどうかその動物一家が存続できるかどうかの大切な条件です。

 動物たちとは異なる人間一家にとってはまず叱ると怒るを一緒くたにしないで、必ず区別して人生の先輩として後輩に接し教え示すことを心掛けたいものです。

 子どもを怒ったり叱ったりすることはしないでその子の長所をほめてほめて育てる主義ですと、主張する方がいますがそれはそれでわかりますが、はたしてそれだけでいいものでしょうか?

 2~3歳児の段階でその子の基礎的な根性・性根が形成されるといわれております。その形成に上手な叱り方が大きな役割をはたしてくれるのではないでしょうか‥。

 まず叱る際は出来るだけ感情的にならないことです。指摘する内容を確実に子どもに伝え理解させ、その正しいやり方を示すことです。なぜ叱られているのかを子どもなりに納得してもらうことを心掛けることです。まず、危険な行為、嘘をつかないこと、人の物を取らないことなどをきちんと教えましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

納涼お楽しみ会

 7月最終金曜日は毎年納涼お楽しみ会の定例日。この行事は年長のぞう組さんだけの想い出づくりのお楽しみ会で、夕食調理準備のお手伝いしたり、食事は自分たちで手巻き寿司を巻いたりして楽しみ、その後、グループに分かれて保育士同伴で夜の町を探検気分で散歩、信濃川河畔の消防署で集合、夜の信濃川雰囲気を楽しんだりしました。

Black Sheep:黒い🐑|2019年7月

 黒い羊の毛は染めることも出来ず、肉や内臓も黒いためソーセージにしても売り物にならない。そんなところから集団になじまないあるいはなじめない変わり者を上記のように英語では黒い羊と呼んでいる。

 最近の強烈陰惨な事件、5月末、川崎市登戸のスクールバス待ちの小学生や付添い父親を巻き込んでの通り魔的19人殺傷事件が起りました。犯人は犯行後に自殺したためその犯行の動機は不明だが51歳のひきこもり男性だった。その事件の三日後・元高級官僚だった父親が引きこもりの粗暴な我が息子を殺害し、自首するという事件がありました。近所の小学校の運動会の音がうるさいと言って子どもたちをぶっ殺すなどと口にしていた息子の日頃の言動から、76歳の父親が44歳の息子を刺殺した事件、わが子が第二の登戸殺傷事件を起こすかもしれないことを怖れての行動だった。その殺された息子もひきこりだった。

 引き籠りとは仕事や学校にも行くこともなく家族以外と人との接触交流が6か月以上ない人との定義で、2018年の厚労省の調査では15歳から39歳の年齢層で約54万人、40歳から64歳の年齢層が約61万人という推計調査数がある。

 近年耳にすることが少なくなりましたが、ひところ、根明(ねあか)・根暗(ねくら)と言う言葉がよく使用されました。根明とは性格が根っから明るい人、根暗は根っから暗い人のことを意味しました。別な言い方をするならば根明は行動型、根暗は思考型と言い替えることができるかもしれません。引きこもりは世間との交渉がない状態から根暗の状態であることは間違いないところ。

 世の中、根明の人ばっかりだと明るくにぎやかな世界となり結構なことかと思われますが必ずしもそうばかりとは限りません。それどころか人なりの考え方や主張の違いからしっくりといかないことがある。それぞれの行動的なタイプの人は一面では他人との接し方で相容れないことが生じ易い。

 根暗の人が多くなれば世の中静かになり平和的に行くのではないだろうかと単純に考えることも実際的ではありません。

 引きこもりの関係が生れないようにするためには、日頃、互いに会話の機会が途切れることのないように努力することが一番ではないでしょうか。それが親子同志であれ、夫婦であれ、師弟であれ、職場であれ、大きくは国同士でもあっても‥。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

運動会 無事に楽しく終了しました

 6月15日(土) 所は区内海岸近くの日和山小学校室内体育館で開催。

 園児による元気な入場行進に続いて、赤沢保育園の定番エール「テイクサクコール」」で幕を開けました。このエールはおよそ40年ほど前、名門国立大の「筑波大学」の研究生が保育史調査で来園、その際指導を受け,以来、当園の定番エールとして親しんでいるもの。

 保護者の皆様の暖かく多大なご協力を頂き無事に楽しく終了できましたことを深く感謝いたします。

お仕置き|2019年6月

 この言葉はもともと武士社会の昔、奉行所や領主が領民の争いや犯罪取締まりの結果やその処分の実施・刑罰を意味しましたが、いまはその解釈よりも一般的には親が子どもに対してきつい言葉や訓戒指導的な対処処置などに使われることが多いのではないでしょうか。たとえば、厳しい口調で叱ったりお説教したりとか、反省を期待しておしりペンペンとか、食事抜きとか、暗い狭い場所や押し入れに閉じ込めたり、夜間暗い場所やあるいは寒い暑い場所に立たせたりなどの行為を指します。

 ご承知のように子どもは生まれながら物事の道理や行為の善悪・適不適や安全・危険かどうかは一切知りません。幼児の段階では火の熱いことも氷の冷たいことも、刃物の危険なことも分かりません。すべての事柄は親や周囲の先輩の指導や体験を通して学習し教わったりして習得していきます。指導者は子どもの成長発達の程度に合わせて、まず自然現象の物理的なものから次第に社会的ルールや道徳的行為の基準や礼儀作法等の基本ルールの学習、いわゆる躾(しつけ)などの部分を何回も繰り返しながら指導して、習得や成長を見守っていきます。それらの習得も一筋一路ではありません。その過程で子どもなりに誤解や疑問を感じたり、理解が出来なかったり、あるいは適当に解釈反応したりや生意気な反発などがあったりもする。あるいは素直に理解受け入れられない時などもあったり、また子どものいたずらこころが生じたりして、理解が反抗的になることもあります。

 せっかく子どもの発達を願っての好意あるお仕置きが過度な反発を招いて逆な結果になったりすることのないように、根気よく丁寧に指導したいものです。

 千葉県野田市の小4少女が実の父親の躾と言い訳する過度な行為で死に至った悲しい事件をヒントに記しましたが、まとまらないままをお許し下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

春の遠足:亀田公園

 令和と年号が改まりました。今年度最初の年中メイン行事、春の遠足は5月17日(金)、これ以上なしの好天に恵まれた今回でした。

 恒例おなじみ定番のトン汁、いかがでしたでしょうか。今回の使用味噌は園長永年愛用の東堀前通り10の桑原味噌店製を使用しましたが皆様の感想はいかがでした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミナトピアへお散歩 こあら組4月23日|2019年5月

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 4月12日 旧豊照小学校跡地に咲く桜花のお花見に全園児お散歩にでかけました。今年の新潟の桜は開花後はすっきりした天候が続かないままあっという間に通り過ぎました。今園庭はぼけの花、やぶ椿が真っ盛り。また5月間近の今その脇の、海棠(かいどう)が咲き始めました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

立腰(りつよう)と 石井式漢字教育|2019年4月

4月から新年度に入ります。現在のところ新入園数は卒園数とほぼ同数の見込です。近年の傾向として入園人数は4月に集中しないで、ぱらぱら五月雨(さみだれ)的の入園が最近の傾向。

 それはそれとして新年度にあたり赤沢保育園の保育の特色・力点についてをここで再確認・ご説明をさせていただきます。

立腰・りつよう: について

 毎朝、各クラス朝礼で出席を確認する際、各人の名前を記入した紙カード(8㎝×25㎝程)を一枚一枚を整列・椅子掛けしている園児の面前に担当保育士が提示します。その提示の際、注目を集めるためにパッパッとフラッシュカード的に素早い動作で示します。そして自分のカードが提示されたら「ハイッ」と大きな声と共に右手を挙げて反応してもらいます。

 その椅子掛け姿勢のまま、各人一斉に目をつぶり腰骨と背筋をぴんとまっすぐにした姿勢を取ってもらいます。これが「立腰」です。背筋をピンとすることで気持ちが落ち着きます。その姿勢がうまくできない子には保育士は「腰骨を立てます」と言いながら一人一人の背筋を下から上へ指を添えてなぞり上げ、目をつぶるよう指示します。そうすることで子どもたちの気持ちを落ち着きへと導きます。落ち着いたところで各人の名前を記入したカードをパッパッと提示します。

 名前の表記は両親その他命名者が思いを込めて名付けた戸籍表記の通りです。漢字あるいはかな・カナ文字名前でもそのままの表記です。

 0歳児も5歳児クラスの場合でもこの朝礼のやり方は共通です。0歳児の子も自分の名札を認識して手を挙げて反応するのにさほど時日はかかりません。

 この名札読み上げの出席確認を毎日繰り返していると、自分の名前は勿論のこと他者の名前カードも識別できるようになるのにそれほどの時日を要しません。不在児の名札が示されると「お休みでーす」と一斉に反応します。名前カードの中に保育士職員の名前カードも混ぜます。こうすることで日頃親しい職員の名前を文字とともに知らず知らずのうちに頭に入ってしまいます。

石井式漢字教育 について

 前述の朝礼時の名札カードの名前の表記は戸籍記載のままとしましたが、幼児だからと言って「かながき」が分かり易いということはありません。とにかく文字を全く知らない段階では「かな文字」であれ「漢字」であれどちらもチンプンカンプンの単なる線摸様でしかありません。

 たとえば、「あべしんぞう」「はとやまゆきお」の表記と「安倍晋三」「鳩山由紀夫」の表記の場合どちらが印象強く目に映り記憶に残るでしょうか?日本文字を全く知らない外国人にとって、印象強いのは複雑な漢字書きのほうではないでしょうか。一見して識別しやすいのは漢字混り書きであり仮名文字だけの線描は印象が薄く憶えにくいと言うことです。エジプトのピラミッドに残されている絵文字を想像してください。より複雑な絵文字の方が単純な線摸様よりより印象的ではないでしょうか。

 ご存じのように漢字の成り立ちは、物や現象を抽象化し造形・形体化したのが基本です。川の字が流れをかたどったものであり、山の字や田んぼの田の字や心臓の心の字などは全く実感そのままです。漢字には一つ一つの字にそれなりに意味・由来があります。それだけにアルファベットのように音標化した文字とは全くことなります。

 普通の日本語は漢字・仮名まじりです。それだけにひらがなやカタカナだけの文章表記では呪文(じゅもん)のようでわかりにくい。幼児期の本でも通常漢字記載場合はの表現をとるべきだというのが石井式の考え方。それにはまず漢字にできるだけ早多く接触しく慣れ親しんで欲しいというのが石井式の考え方。

 毎朝の点呼で漢字表記のまず自分や近しい人たちの名前から親しむことがもっとも早道であり手近な習得法だ。

 言い古された例文ですが「べんけいがなぎなたをもってさしころした」かな文字書きのこのままでは何のことやら判りにくい。これが「弁慶が薙刀を持って刺し殺した」となるとすっと分かり易い、と言うことです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 平成31年3月23日(土)ぞう組11名の皆さん、元気よく卒園しました。

 警察官、消防士、犬のお医者さん、新幹線の運転手、モデル、アイドル等々の将来の夢・希望を教えてくれた皆さん、めでたく元気よく保育園を卒園しました。

 赤沢保育園創立の歴史は明治23年(1890)ですので、今年2019年で128回目となります。

 明治23年当時は小学校の入学率が2割程で5人に1人。 現園長の祖父が「静修学校」と命名した小学校課程の教習所を創立したところ小さな弟妹や奉公先の赤ん坊を背負った生徒が複数いたためその幼児を別室にまとめたことが保育事業のはじまりとなりました。

 卒園生の皆さんのご多幸をいのります。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

しつけ(躾)or DV(家庭内暴力)|2019年3月

 東京地下鉄千代田線に「乃木坂・のぎざか」という駅がある。アイドルグループ「乃木坂46」の乃木坂だ。所在地は東京都港区赤坂、そこに乃木神社という神社がありその神社近くの坂の名前が乃木坂というわけ。その地下鉄の隣の駅名が「六本木」、乃木神社一帯は都内でも一味違ったしゃれた高級感のある雰囲気の街並みのところ。

 乃木神社の祭神は乃木希典(まれすけ)大将。乃木大将と言っても現在はその名前を耳にしてもほとんどの人はご存じない。

 日本とアメリカがかつて戦争をし、広島の原子爆弾投下で日本国が米国に降伏したのが1945年8月、73年前のこと。全国の主要都市の大半は米軍の空襲で焼野原となり、極端な食糧不足のため日本国民の大多数は食うや食わずの飢餓状態、その原因となった戦争のこと日本軍のこと、一切忘れたい、思うだけでもおぞましく一切口にすることも避け、平和を希求する国民感情になった。

 大正・昭和初期まで神様として尊崇を集めていた軍人が陸軍は乃木希典大将、海軍は東郷平八郎元帥だった。両将軍はともに明治37・8年の日露戦争の際大活躍され日本が世界の大国ロシアを打ち負かすことが出来た重要な作戦時の最高指揮官だった。そんな両将軍のことや戦争のこと一切を忘れてしまいたかった。

 乃木希典の父は毛利長州藩(現在の山口県)の江戸勤務の藩士だった。希典は嘉永2年(1849)に生まれ10歳まで江戸屋敷(現乃木神社地)で育った。幼少時は泣き虫の臆病もんだった。父は希典を丈夫なたくましい子に育てることに熱心だった。というのも長男・次男ともに幼くして亡くし三番目が希典だった。

 ある雪の降った寒い日に、思わず「寒い」と口にした希典の言葉を耳にした父親は「寒いなら暖かくしてやる」と言って希典を裸にして庭の井戸の前に座らせて頭から井戸水を何杯かかぶせた。その後乾いた布で拭き乾布摩擦をして「どうだ、これで暖かくなったろう」と、こんな風に希典は育て上げられたのでした。

 この井戸端冠水の話は訓話として大正・昭和初期の教科書にも掲載され広く知られた話だった。こんな風に厳しく育てれば子どもは乃木大将のように立派なたくましい偉人に成長するのだと、子育ての原点的心得として広く理解されていた。英語の諺に「Spare rod, spoil child(鞭ムチを惜しむと子どもはだめになる)」があるが今時鞭は通用しない、と言っても甘やかせば自制心が育たず子ども自身が間違いなく不幸になり苦しむことになる。

 一月下旬、千葉県野田市の小学校4年女児栗川心愛ミアさんが父親に冷水シャワーをかけられているうちに体調が急変し亡くなった。父親が日常的にミアさんをいじめ続けたようだ。日頃食事も満足に与えなかったようで解剖結果体内には食物の遺留がほとんど認められなったとのこと。逮捕された41歳の父親はミアさんに対する行為は虐待ではなく教育・躾のためと説明しているという。傍観しながら止めることをしなかった母親も逮捕された。学校の先生にも必死に彼女は訴え続けたようだが最悪の結末になってしまった。児童相談所も絡んでいても家庭の中に踏み込む事の難しさの嘆きだけが返ってくる。父親の勤務先での評判は温厚な印象とのことだから始末が悪い。

 両親が家庭内で子どもを一見乱暴に対応しているのを見ても外部にはその行為が単なるいじめかしつけ・教育かは判らない。ただその場の感情任せ・激情に走ることだけはぜひ避けたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

≪平成最後のお遊戯会≫

 お国の予定では新しい年号の決定発表が4月1日、そして5月からは新しい年号と新しい天皇が即位継承されることになっているとのことです。時代の変化がこれほど分かり易い形と時期にめぐり合えるいうことは滅多にはないです。

 ということで3月、4月のこれからの出来事はなんでもかんでも全てが平成最後のことということになりますね。

 折りもおり、この2月22日、小惑星探査機「はやぶさ2」が遙か3億4千キロかなたの径900メートルほどの「小惑星・りゅうぐう」への着地に成功、その「りゅうぐう」の岩石を採取して何年か後に地球に戻りその採取した岩石を分析することで太陽系45億年の生成の謎を解き明かすことになるかと期待が膨らんでいる。このようなプロジェクトは日本独自な事業だけにその進展は大いに楽しみだ。何しろ指令電波の到着に20分もかかるというから雄大な話です。

 3月2日(土)は平成最後のお遊戯会。今総仕上げの真っ最中。おたのしみに。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

歳月は屋のごとく 人を待たず|2019年2月

 新年を迎えたと思う間もなく早や一か月経ちます。

 年初、スポーツ界への新潟人の想いはそれぞれあるかと思いますが、サッカーのアルビレックスのJ1復帰、大相撲の豊山関の活躍等が共通するのではないでしょうか?大相撲1月場所では豊山の活躍は一歩後退の成績でしたが猪突に勝ち上がるより自身を見つめるよい機会になり三役への足掛かりとなる年と期待している。

 日本のテニスファンにとって1/26に全豪OPテニスの女子シングルス優勝を勝ち取った大阪なおみ選手の大活躍には日本中が大興奮。昨年全米OPで陰りが見え始めたとはいえ通算獲得賞金8800万US$(日本円約9百億円)の大御所セレーナ・ウイリアムズから優勝をもぎ取ったのには驚かされた、がまだまだと、大方の様子見に対して今回の快挙、今後の全仏、全米、全英ウィンブルドンでの活躍が大いに楽しみだ。

 これまで日本の女子テニス界では杉山愛、沢松和子、伊達公子選手等の活躍が思い出されますがランキングは伊達公子の4位が最高で、今回の大阪選手の1位はまさに快挙あっぱれだ。しかもまだまだ上昇基調十分の伸び代があり、しかも試合態度がメンタル的に謙虚基調だけに大いなる上昇が感じられ、今後なおみ時代になるのではと期待が膨らむ。

 がしかし、懸念がなくはない。年寄りファンの考えすぎかもしれないが、来年の東京オリンピックに果たして日本代表になってくれるかである。ご存じのように彼女の国籍は日・米にそれぞれにある。彼女の会話は英語が主であり、日本語はたどたどしくご愛嬌のレベル。生活拠点も米国内である。同じ女子選手でも卓球の石川佳純選手やスキージャンプの高梨紗羅選手等と同一視は出来ない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

第19回石井式漢字かるた新潟県大会

 新しい年のこと始め、毎年ことながら、この「かるた大会」で年の改まりを感じます。今回は、1月5日(土)午前10時より、場所は「ユニゾンプラザ」、参加者数は195名。近年220名前後でしたが今回は西蒲区の竹野町保育園さんの参加がなかったのでその分がすくなくなりました。

 諺や俳句の言葉を、それも始めの一・二語を耳にした瞬間にその札に手が飛びます。読み札の語句を聞き終わってからその札をさがすのではありません。練習を重ねるうちに一枚一枚のとり札からオーラが発してここですよと存在を教えてくれます。そんな感覚が練習を繰り返すにつれてそなわってくるのです。

 参加園の三条市の本成寺(ほんじょうじ)保育園は節分豆まきの鬼映像でテレビや新聞によく紹介されます。

 写真映像は入賞者の皆さんです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

インフルエンザについて

 今年のインフルエンザの発症流行は全国的に近年になく多い。新潟市内の保育園でも発症数は例年になく多いようです。当赤沢保育園の場合1/20週に最多12名の欠席数でしたが現在は沈静、1/27週には2名から1名に落ち着いている。とは言ってもこれまで流行っているのはA型で、遅れてB型の発生も予想されるのでまだまだ予防には十分注意して下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

保育園送迎時の自動車事故について

 去る1/24朝、大分県大分市の保育園の駐車場地内で2歳女児が別の園児の母親運転の車に轢かれて死亡する痛ましい事故がありました。 車での送迎される方々の注意をくれぐれも運転にご注意をお願いします。  園の前を通過する他の走行車もあります。子どもたちは当然のことながら小柄のため、車の前後では車体に隠れて見えない場合があります。徒歩や自転車で送迎される保護者の方々も同様に注意をお願いします。退園時は解放感ではしゃいだりします。事故は一瞬です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

平成最後の12月はあと数日で終ります|2019年1月

 現在の明仁天皇は来年4月に退位されます。その後に新天皇が即位され新天皇が新しい元号を宣言されるという運びになっているようです。新元号は政府が審議決定するわけですが、前もっての発表はないようです。

 ぞう組の皆さんは平成最後の卒園生になります。そのぞう組さんに将来の職業・夢を担任を通して尋ねてもらいますとつぎのようになりました。

 1.警察官(内訳男2、女1・内一名はあるいは消防士) 2.消防士(男2名)  3.犬のお医者さん(女1) 、車屋さん(自動車の販売営業かと思われますが、男1)、 アイドル(女1)、 モデル(女1) 、忍者(男1)、 電車・新幹線の運転手(男1)、でした。

同様にぱんだ組年中児(4歳児)の皆さんに尋ねてみますと:次のようになりました:

 警察官(男2名)、歯医者さん(女1)。ときメッセで働く人(男1)、アイドル(女1)、ジオウ(仮面ライダー男1)、ダブル(仮面ライダー男1)となりました。

 3歳児クラスのうさぎ組にも同様に聞いてみますと:

 1.警察官(男3、うち1名はあるいは消防士)、 プリキュア(女3名)、あとは各1名ずつですが、お花屋さん(女1)、折り紙をいっぱい折る人(女1)、車の運転手(女1)、大きな働く車の運転手(男1)、お医者さん(男1)という回答をいただきました。

 園児の皆さんの将来の希望の数々を列挙してみると時代とともに変化を反映するものを確実に感じます。数年以前には必ず入っていたパテシェや看護師、保育士、学校の先生などが全く見当たらなくなり警察官や消防士やアイドルやキャラクターの仮面ライダーやプリキュア等が複数みられることには明らかな違い変化を感じます。また以前はときどき見かけたスポーツ選手(サッカーや野球)などがないことも時代の変化でしょうか。フィギュアスケートや体操、卓球選手などあってもとおもいますが‥。

 今年の流行語大賞に平昌オリンピックのカーリング部門で活躍した選手たちが多用した会話、「そだね」が選ばれました。北海道選出のチームの皆さんの息の合ったチームワークと「そだね」を連発しながら団結をつよめながらの動きに思わずひきこまれてしまいました。また休憩時を「もぐもぐアワー」と称してお菓子などをぱくついて体力補給に努めるなどもTV画面からその和やかさが強く感じられたことが思い出されます。和の美しさに楽しさと大切さをふんだんに教ええてくれたのが「そだね」でありそれに多くが共感共鳴し流行語大賞となったのですね。同時に昨年選ばれた「忖度、そんたく」が再び年間賞に入っていることは相手の気持ちを尊重することの大切さをより強く願望している気風のあらわれといえるのではないでしょうか。

 「嘘は泥棒の始まり」との諺があります。希望や期待に添えないことがあるとしても嘘のない、人に信頼される人に育って欲しいことを願います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①第49回 新潟県ジュニア美術展

上記展に応募の結果3歳児部門にうさぎ組のMさんの
左図作品(表題:恐竜)が奨励賞に入選しました。

②毎日新聞社主催

「第37回全国児童画コンクール」に(原信関屋店)経由で応募の結果:優秀賞にぞう組のYさん、入選にぞう組Tさんの作品がそれぞれ入りました。同作品は原信関屋店に1月5日~1月11日に展示の予定です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

園庭の雪椿|2018年12月

 園庭の雪椿が開花するころになると、毎年のことながら今年も残り一か月と少なくなったことに、今更ながら月日の経過の速さに思いが至ります。今年の新潟地方のこれまでは自然的には大雨・洪水・地震・台風もなく、また今のところ木枯らしの到来もなく穏やかな晩秋です。

 「縄跳び」 11月30日(金)、年恒例の「縄跳び大会」でした。年長・年中の皆さんによる縄跳びの跳ぶ回数を競ったわけです。年長の皆さんは昨年経験しているのでそれを思い出し練習を重ねて熟練度を高めているわけです。年中のぱんだ組の場合ほとんど初体験だけに、まず縄跳びの基本的姿勢と動作の理解、縄を飛び越すそれに合わせて体を跳び動かす、ただそれだけのことですがひと月ほど前の初めの頃は、一回一回またぐようにして縄を飛び越えていたのが大方はそれなりに跳べるようになってきました。跳ぶ回数が20回程度まではまだ体や感覚が理解してない状況、大体50回程度になると大体呑み込んだ状態でしょうか。 100回を超えるようになればほぼ基本的な動作を呑み込んだと言えるでしょう。あとは練習を積み重ねることで効率よく美しく回数多く跳べるようになります。

 今回ぞう組の2名が1000回で一位に並びました。1000回でそれ以上は時間も体力の消耗もきついので、ドクターストップではないが、1000回で打ち止めとしております。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー