園だより」カテゴリーアーカイブ

職員紹介のコーナー|2024年1月

今月は非常勤で赤沢保育園を支えてくださっている桜井先生です。

令和3年11月から非常勤の保育士として勤務しております
桜井加津美(さくらいかずみ)と申します。普段は「ひよこ組」のおてつだいを、毎年10月頃からはおゆうぎ会の音楽指導を「ぞう組」でさせて頂いています。保育園内で一番小さくて可愛い「ひよこ組」と頼りになるお兄さんお姉さんの年長さん「ぞう組」の両方を見させて頂き癒やされたり子どもの成長の素晴らしさに感動したりしている毎日です。
保護者の皆様とお話しする機会はあまりありませんが影ながらお子様方の成長を見守り応援することが出来たら…と思います。
趣味はライブ鑑賞や演劇鑑賞、スポーツ観戦(サッカーアルビレックス新潟のサポーター歴は20年以上!?)です。皆様と音楽やサッカーのお話など出来たら嬉しいです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

睡眠、足りていますか?

みなさんは毎日何時間寝ていますか?ぐっすり眠れていますか?日本人の平均睡眠時間は世界的に見てもとても短く日本国民のほとんどが寝不足状態という統計結果もあるようです。日中眠気に襲われることがある場合は睡眠不足であると言えるでしょう。ではどのくらい寝れば睡眠不足は解消されるのでしょうか?個人差はあるようですが、だいたい平均して6時間から8時間の睡眠が取れていれば十分なようです。最近では短い睡眠時間でも足りてしまう人のことを指すショートスリーパーという言葉も聞かれるようになりましたが、実際に5時間を切るような睡眠時間で足りてしまう正真正銘のショートスリーパーはごく稀で、ほとんどが自称ショートスリーパーの「睡眠不足でも自覚がない人」なのだそうです。

しかし子育てしながら仕事をしていたら十分な睡眠時間を確保するのは難しいものです。であれば、ぐっすり眠れるような睡眠の質にこだわってみたいものです。一昔前は「睡眠のゴールデンタイム」22時から2時の間に寝るとお肌に良い、などと言われていましたが、理想的な寝るタイミングなどはあるのでしょうか?これは個人の体質によって変わってくるようで、一般的に朝早起きするのが苦にならない朝型タイプの人は早寝早起きがベストであり、夜更かしが得意な夜型の人は遅寝遅起きすると身体の調子がいいのだそうです。では努力や訓練で朝型人間、ショートスリーパーになれるものなのでしょうか?残念ながら睡眠の傾向は遺伝レベルで決まっていて変えることは不可能なのだそうです。

朝型、夜型に関しては年齢的にも変化をするようで、10歳くらいまでは平均すると朝型、思春期から30歳くらいまでは夜型、年齢を重ねていくとまた朝型に変わっていくそうです。そこで自分が朝型なのか、夜型なのかを簡単な質問に答えることで知ることができるMEQテストというのがあるのでぜひ試してみてください。

(https://www.sleepmed.jp/q/meq/meq_form.php)「寝る子は育つ」という言葉があるように、実際、眠りについてからすぐにやってくるノンレム睡眠の一番深い眠りの間に成長ホルモンが分泌され、筋肉や肌の健康を保ち、体全体のメンテナンスが行われるのです。睡眠不足の子どもに比べ睡眠が足りている子どもの方が学力面でも上回っているという統計もあるようです。また脳の中で記憶をつかさどる海馬と呼ばれる器官は寝不足だと育たないという調査結果もあるようです。

日本の子どもの寝不足の原因の一つとして親子一緒に寝る習慣が子どもの睡眠時間を削ってしまっているとも言われています。住宅事情も関係してくるのでなかなか子どもだけを先に寝かせることは難しいですが、推奨されている子どもの一日の睡眠時間(1~2歳児は11~14時間、3~5歳児は10~13時間、小学生は9~12時間)が確保できるよう工夫してみる必要があると思います。

では、どのような工夫が出来るのか?質の良い睡眠を得るためには寝具や室温、部屋の明るさなどを快適に保つことも重要ですが、なかなか寝つかない子どもたちを眠りに誘うルーティンを決めるのも一つの手です。毎日同じ行動パターン(歯を磨き、パジャマに着替え、お布団に入ったら絵本を読み聞かせする等)を決めて続けていくことは子どもを寝かしつけるうえでは効果があるようです。

生活のリズムが崩れやすくなる年末年始ですが、日頃の睡眠負債を減らす絶好のチャンスでもありますし、新たな生活習慣をスタートさせるチャンスでもあります。日頃溜まった疲れをリフレッシュして新しい年をお迎えください。

クリスマスにまつわるいろいろなこと

クリスマスが近づいてくると、大人も子どももみんなワクワクし た気持ちになります。今日はクリスマスにまつわる雑学をほんの少しみなさんにご紹介しようと思います。クリスマスを前に、みなさんがちょこっとだけでもクリスマス気分を味わえれば嬉しいです。
12月に入るとクリスマスツリーをおうちに飾るご家庭も多いかと思いますが、このクリスマスツリーは一体いつから飾られるようになったのでしょうか?時代は17世紀、ヴェルサイユ宮殿でマリー王妃が飾り始めたのが最初と言われているようです。当初は本物のリンゴやお菓子などを飾りに使っていましたが、飢饉の年に食べ物の代わりにガラス玉を飾るようになったようです。今ではツリーの飾り付けもキラキラ光る電飾やさまざまな種類の飾りがありますが、実はドイツには一年中クリスマスの装飾やおもちゃを売っているお店があります。日本でもクリスマスの時期に何か所かで出店されるようですので、機会があったらぜひ行ってみてください。

https://kaethe-wohlfahrt.jp/market-and-store/

ところで赤沢保育園にも昭和20年代ころに行われていたクリスマス会の写真が残っています。

その当時からクリスマス会をやっていた赤沢保育園は、ずいぶん時代の先端をいく保育園だったのかな?と思い調べてみると、昭和初期にはすでにクリスマスは日本の年中行事として一般家庭にも定着していたようです。
日本ではクリスマスにはローストチキンとクリスマスケーキを食べるのが一般的ですが、海外ではどんなものをクリスマスディナーに食べているかご存知でしょうか?鶏肉よりもずっと大きな七面鳥の丸焼きを思い浮かべる人も多いかと思いますが、本場ヨーロッパではお肉よりもお魚を食べる国が多いのです。クリスマスが近づくと町のスーパーは店内にいけすを作り、その中に生きた鯉を入れて売るのです。買ってきた鯉はしばらくの間家のお風呂のバスタブに入れて泥抜きをするのがポーランドやチェコの一般家庭のクリスマス時期の風物詩のようです。ちなみに鯉はフライにして食べるそうです。

生クリームにイチゴが乗ったクリスマスケーキを食べるのも実は日本だけで、イギリスではクリスマスプディング、イタリアではパネトーネ、ドイツではシュトーレンがクリスマスの時期に食べるお菓子です。シュトーレンやパネトーネはアドベントと呼ばれるクリスマス期間中に少しずつ食べるのが本場流ですので、みなさんもよかったら本場流の食べ方を真似してみてください。
もともとクリスマスは宗教の儀式(キリストのミサ)として世に広まりましたが、特に日本で は宗教に は関係な く冬の一大イベントとして定着しました。寒い冬の夜、家族だけで小ぢんまりと、仲間内でワイワイにぎやかに、皆がそれぞれ工夫を凝らし楽しい時間を過ごせれば良いなと思います。

 

「不登校は誰の責任?!」

ある市長の「不登校は親の責任」発言が大きな波紋を広げているようです。今の日本ではもはや不登校や引きこもりは決して他人事では済まされない身近で深刻な問題です。不登校を引き起こしている原因は様々で、それらの特定や改善が極めて難しいことから親たちはとても悩んでいるのに、「親の責任」=子どもを甘やかして育てていることが原因、と一喝するのはあまりにも短絡的すぎたようです。不登校の子どもを持つ親たちはありとあらゆる手を尽くし、時には心を鬼にして子どもを突き放すこともされてきたことでしょう。それでも解決しない、まるで出口のないトンネルを彷徨うかのような心情にも配慮していただきたかったものです。
しかしその一方で不登校児の受け皿となっているフリースクールに対し、制度が不十分な状況で国家が容認してしまうことで「学校が嫌ならフリースクールに行けばいいんだ」と今までぎりぎりの我慢をしていた子どもたちまでもが一斉にフリースクールへ行くことになってしまったら?その懸念も間違いではないと思います。多くの子どもたちがフリースクールへ流れてしまったら、小学校や中学校の教室は空っぽになってしまうのではないか?そうなってくると義務教育ってなんだろう?とふつふつと疑問が沸き上がってきます。今、日本の義務教育は大きな岐路に立たされているのかもしれませんね。
ところで海外では不登校はどのような状況なのか?どのような対策が取られているのか?少し疑問がでてきたので調べてみるとやはり多かれ少なかれ不登校はどの国でも問題になっているようです。しかし対策は国によってさまざまで、学校に通えない子どもたちのためのオルタナティブスクールが発展している国もあれば、学区の縛りがなく自由に転校できるシステムや、家庭学習でも出席扱いにしてもらえるなど、それぞれの国の環境や考え方の違いが対策に反映しているようです。日本にもこの国に適した対応策が早く整備されることを願っています。
さて、ここからが本題です。もし自分の子どもが将来不登校になったら?そんな縁起でもないことを、と思うかもしれませんが、現実に今100人に1人の小学生、25人に1人の中学生が不登校になっています。原因は様々ですが共通しているのは、学校へ行けなくなった本人はしんどくつらい状況が限界に達し、大変疲れているか大変傷ついている状態→不登校として現れたと言えます。周囲はつい普通に戻そうという働きかけを子どもにしがちですが、急に学校へ引き戻そうとすることで状況をさらに悪化させてしまうこともあります。不登校に関する相談窓口や支援団体もたくさんありますので、もし万が一そのような状況になった際は一人で問題を抱え込まず、適切な場所に相談してみることが重要だと思います。

 

*11月1日より「令和6年度4月入園申請申込み」が始まります。

申請用紙をご用意してありますので、申請ご希望の方はお声かけ下さい。なお、来年度4月に退園、転園を希望する方も、11月1日(水)~11月15日(水)までの期間内に手続きが必要です。

父と子の絆|2023年10月

またしても昔話で恐縮ではありますが、私が子どもの頃(おおよそ半世紀ほど前)のお父さんというものは、一家の大黒柱で家庭の中でも絶対的な権力を持っており、家族に対しては自分勝手や理不尽なふるまいをしてもそれがまかり通ってしまう、というのがわりと普通な時代でした。「お父さんは怖い」「お父さんには逆らえない」「一番風呂はお父さんが入る」等々、本当にやっているお父さんをこの目で見たことは無いのですが「ちゃぶ台返し」という言葉も昭和の頑固おやじを描いたアニメやテレビドラマが基になっていると思います。私も小さなころから父は苦手で、父が家にいると父の怒りがいつ爆発しないかと常に緊張して過ごしていたように思います。10代も後半になり、世の中の理不尽なことが許せない年頃になると父の身勝手さに反発し、私と父との距離はますます離れていきました。

そんな父との繋がりが少しずつ戻り始めたのは、だいぶ最近になってからのことです。当時働いていた職場でふと自分の実家が保育園を営んでいることを話すと、同僚のうちの一人が当時父の書いていたこの園だよりをHP上で眺めてとても興味を持ってくれたのです。私が父にその話をすると父はたいそう喜び、頼んでもいないのに毎月園だよりが送られてくるようになりました。その頃から父は週末になるとやたらと私に電話をかけてきて、私も時間が許す限りは父と話をするようになりました。すると若いころはまるで気づかなかったけど、私自身の嗜好はほとんどが父譲りであることに気づかされ、旅行や食べ物のことなどにはずいぶんと話しに花が咲きました。小さい頃は無理やり父の運転する車に同乗させられ、当時はカーナビなどもなかったから地図を見て道案内をしろと言われるがままに道案内をし、挙句道を間違えては怒られて、と嫌な思い出しかなかった父との恐怖のドライブも、今の私の旅行好きの原点を形成しているように感じます。

また私と同様、写真を撮ることが趣味だった父は、大量の写真とネガを残していきました。今、フィルムカメラで撮られた写真を一枚一枚眺めていると、シャッターを切った当時の父の心情までもが伝わってくるようです。

令和のパパは昭和のお父さんに比べたらもっとずっと器用に、そしてスマートに子どもたちと関わっているように思います。それでも子どもへの思いがなかなか上手く伝わらないこともあるかもしれません。しかし愛情を持って接したことは必ずいつか伝わるものだと、私は信じています。

習い事|2023年9月

みなさんのご家庭では子どもに何か習い事をさせていますか?もしくはご自身は子どもの頃に何か習い事をしていましたか?

先日、3歳になる姪っ子がスイミングに通い始めたが、数回行ったところでやめることになった、という話を聞きました。親はわがままいっぱいに育った娘をスポーツで鍛えなおそうと思ったのがスイミングに行かせる動機だったようですが、姪っ子は泣きわめいて全力で行くことを拒んだようです。物事はなかなか親の思惑通りにはいかないようですね。

子どもがいる友人と話しをしていると、話題は自然と子どもの習い事にたどりつきます。どんな習い事が良かったか、そもそも習い事をさせるべきなのか、習い事に関しては人それぞれ多様な考え方があるように思います。

私自身も子どもの頃に習い事をしましたが、残念ながらそのどれもが長続きすることはありませんでした。当時は自らがやりたいという強い意志を持って始めたわけではなく、なんとなく周囲に流されて始め、結果すぐに飽きてしまった、という感じでした。むしろ自分でやりたいと思って独学で始めたことの方が長続きした経験もあり、自分の子どもには習い事をさせることはありませんでした。

しかし今になって「子どもの頃にやっておけば良かった(子どもにさせておけば良かった)」と思うことがいくつかあります。それはそろばんだったり、ピアノだったりと、割と今でも一般的な習い事ではありますが、お会計の時にさっと計算が出来る、好きな曲をピアノでぱっと弾ける、というのは生きていくうえでも大きな利点ではないかと思います。

逆に自らの経験で子どもの頃からやってもあまり意味がないのでは?と思う事の一つに英語があります。私自身、子どもの頃に英語を習いましたが学校の授業で英語を習う頃にはきれいさっぱり忘れていてまったく役立たなかった、というのが正直なところです。しかし習い事としての英語がまったく役立たなかったわけではなく、日本人以外とコミュニケーションを臆せず取れるようになったのは、子どもの頃の経験が多少なりとも役立ったように思います。

赤沢保育園の「英語遊び」は単に「英語」や「英会話」の習得を目的としているわけではなく、幼児期から遊びの中で「英語」(異文化)に触れることで、日本以外の国に興味を持つこと、英語に限らず日本語以外を母国語とする人々とのコミュニケーションを抵抗なく取れるようにすることが主な目的です。また日頃の保育の中に組み込むことでより無駄なく効果的に「英語」(異文化)に触れる体験が出来ると考えています。

赤沢の子どもたちが将来新潟から世界中に向けて羽ばたいてくれることを願っています。

ケンカ|2023年8月

子どもたちが数人集まれば、大なり小なりケンカが始まります。保育園の中でも子ども同士のケンカは良く目にします。園児たちのケンカの原因はおもちゃの取り合いや順番やルールを守らない、といったことが多いでしょうか。子どもたちはお友達や兄弟とのケンカを通して、世の中には自分の思い通りに行かないこと、時には我慢して自分の気持ちに折り合いをつけることを学び、社会性を少しずつ身に付けて成長していきます。いわばケンカは子どもにとって心が育つための栄養のようなものです。ご家庭でも頭ごなしに「ケンカはダメ」と叱らず、成長の良い機会と思って見守ってあげる姿勢も大切です。相手に暴力を振るうことはやってはいけないことですが、多少のことであれば受ける側も加える側もその加減を知るうえで貴重な体験となります。しかし感情のコントロールが未熟な子どもたちのケンカは、大きなけがや事故にもつながりかねません。状況がエスカレートする場合は『絶対にやってはいけない事』を、大人はその場でしっかり教えなければいけません。

さて、話は変わって今度は夫婦ゲンカの話です。子どもが生まれるまではほとんどケンカなんてしなかったのに、子どもが生まれてからは些細なことで言い争いが絶えなくなった、なんていうご家庭もあるかもしれません。ご多分に漏れず私もその一人でして、子育ての方針から始まり、家事やお金の事に至るまで、ケンカのネタは日々泉のごとく湧きあふれ尽きることがありませんでした。そんなわけで年がら年中子どもたちの前で夫婦ケンカを繰り広げていたのですが、子どもたちにとって親のケンカはどのように映っているのでしょうか。例えるならば狭い電車や飛行機の中で誰かが怒鳴り声をあげたとします。辺りは一瞬にして緊迫した空気が流れ、不安から誰もがその場から逃げ出したい気持ちにかられることでしょう。今更我が子たちにこのような状況を作ってしまったことを後悔してみても、起きてしまった過去を変えることは出来ません。私が今感じていることは、両親の関係は子どもの将来のパートナーとの関係や家庭観に少なからずとも影響を与える、ということです。夫婦の間で我慢するようなことがあっては良くありませんが、万が一ケンカになりそうな空気が流れたなら、子どもの将来を思い、その場はぐっと堪え、子どものいない場所、いない時間を選んで存分に戦ってください。

最後は大人のケンカの話です。職場での人間関係は転職理由の常にトップに位置するのではないでしょうか。職場での人間関係が良好であれば、その仕事自体に多少の不満があっても何とか乗り切れますが、ひとたび人間関係が崩れてしまえば仕事を続けていくのも困難になってしまうほど人間関係とは重要なものです。大人になってからの揉め事は残念ながら子どものそれとは大きく違い、一晩寝たら翌日にはケロッと忘れて仲直りできるようなことはほぼありません。つい先日も身近で似たようなことが起こり、子どもたちが将来世の中に出て周囲とうまく生きていくためには、勉強よりも何よりも、良好な人間関係を築けるか否かが最も重要なカギではないか?と改めて感じています。

仲良きことは素晴らしきことではありますが、子どものうちにケンカをたくさんすることも、将来相手の立場に立って物事を考えられる大人になるためには必要なことではないでしょうか。

こども家庭庁とは?|2023年7月

昨今の少子化問題やいじめ、貧困や虐待など、子どもをめぐる問題に取り組むため、今年の春にこども家庭庁が設立されました。では具体的にこども家庭庁は子どもや子どもを持つ家庭に何をしてくれるところなのでしょうか?いろいろ気になるので少し調べてみました。

設立された背景にまず「少子化に歯止めがかからない」状況が挙げられています。2021年時点の出生数は81万人と過去最少となりました。ちなみに第2次ベビーブームと呼ばれた昭和48年の出生数は209万人でした。

こども家庭庁の役割としては『小学校就学前のこどもの健やかな成長のための環境の確保、家庭における子育て支援体制の整備、こどもの適切な遊び場や生活の場の確保、安全安心な生活環境の整備、保健の向上、虐待・いじめ防止』などが掲げられています。また保育園も厚生労働省からこども家庭庁の管轄になりました。

そしてこども家庭庁の設置に伴い「こども家庭庁設置法」「こども家庭庁設置法の施工に伴う関係法律の整備法」「こども基本法」という3つの法律も制定されました。それぞれの法律の中身にさっと目を通してみましたが、正直な感想を述べると至極当然なことが書き連ねてあり、そしてそこまで子ども中心に考える必要があるのか?という印象で、どちらかというとこれら法改定は、今までの国の縦割り行政を打破するための策であって、私たち国民側にはあまり変化は無いように感じました。

ところでこの「こども家庭庁」の子どもの表記がひらがななのは当事者である「子ども」にも読めるように、「こどもの日」もひらがなだから、という理由からだそうです。官僚のみなさまが必死に子ども目線になって考えてくださっている熱意は伝わるのですが、そんなことよりも先にもっと考え、解決すべきことがたくさんあるのではないか?と意地悪な感想を持ってしまいます。子ども一人を育てるのに、たくさんのお金がかかる今の世の中では、若い人たちは将来に希望を持てないのではないでしょうか。実際、30代の独身女性と話をする機会があったので結婚や子育てについて聞いてみたところ「得られるものよりも苦労の方が大きそうで興味が持てない」という残念な答えが返ってきました。給付金などというその場しのぎの策に頼ることなく、根本的な改善がなされることを願ってやみません。

洗濯の憂鬱|2023年6月

みなさんのご家庭では毎日お洗濯していますか?おそらくほぼすべての方が“Yes”と答えるのではないかと思います。子どもが小さかった当時の記憶を呼び覚ますと、朝はあわただしく時間もないので仕事から帰り夕飯の支度をしながら洗濯機を回しつつ、食事の後片付けが終わったら洗濯物を干して、子どもたちをお風呂に入れて、寝かしつけて、そんな目まぐるしいルーティンを日々こなしていたように思います。時には疲れ果て、洗濯機を回しながら子どもたちと一緒に寝入ってしまい、翌朝洗濯槽の中で脱水されたままの洗濯物を見て絶望感に浸ったことが何度となくありました。
昔話で恐縮ですが、当時の洗濯機は縦型の「全自動洗濯機」全盛期でした。今では洗濯機は「全自動」が当たり前ですが、当時は2層式の「全自動でない」洗濯機も現役で使われている時代でした。その一方でドラム式洗濯機や乾燥機もあるにはありましたが、まだまだ少数派でコインランドリーに行くと見かける程度の存在でした。
しかし、その数年後、奇跡的に我が家にも乾燥機がやってくることになりました。「これで私も洗濯の憂鬱から解放される!」と喜んだのもつかの間、当時の電気乾燥機は今のものとは比べ物にならず「乾くのにいったい何時間かかるの?」「乾いてもしわくちゃでしわを伸ばす方が大変ですけど」といった具合で、私の洗濯の憂鬱は残念ながら消えることはありませんでした。
それ以降も「時間のかかるしわくちゃ乾燥機」と「全自動洗濯機」の二つをあまり深く考えずに使い続け、ほぼ子育てを終えたころにふと急に洗濯機を買い替えたい気持ちになり「ドラム式洗濯乾燥機」を買うことにしました。例の「しわくちゃ乾燥機」のおかげで乾燥機能に懐疑的だった私はドラム式が来てからもしばらくは乾燥機能を使うことはありませんでした。しかしある時どうしても急いで乾かしたい事情に迫られ乾燥機能を使ったところ想像以上にふんわりきれいに早く乾き、私の洗濯にかける時間がそこから一気に短縮されることとなりました。
子育て時代はあれだけ憂鬱だった洗濯も、今では好きな家事の一つになりました。最近では環境のことも考え、合成洗剤から洗濯せっけんに変えてみたりしています。これからの季節、雨で洗濯物が乾かない、と憂鬱になることもあるかもしれませんが、そんな時は洗剤を変えてみたり、今流行りのおしゃれなコインランドリーに行ってみたり、と気持ちだけでも晴れ間がのぞくようになると良いな、と思います。

お弁当作り|2023年5月

この春から上のお子さんの進学、進級に伴いお弁当作り生活がスタートした方もいらっしゃることかと思います。また久しぶりに迎える行動制限のない自由な行楽の季節、お弁当を持ってどこかに出掛ける機会も増えることでしょう。来月は保育園でも親子遠足が予定されています。 自分が食べるぶんにはお弁当はとても楽しみなものですが、いざ作る側となるとその負担はそれなりに大きなものです。彩りや栄養、冷めても美味しく食べられるか、夏場は傷みにくいもの等々、毎日日課として作るお弁当も大変ですが、たまに作るお弁当もそれはそれで頭を悩ませるものです。

つい先日、どこかで目にした文章ですが、海外在住のご夫婦で現地人のご主人から言われた通りに昨夜の残り物をお弁当箱に詰めた日本人の奥さん。しかしその見た目のあまりの質素さに「ブロッコリー付けようか?卵焼き焼こうか?」と必死でおかずを増やそうとしたところ「日本のベントーは高級なおもてなし料理であってオフィスに持っていくものでは無い。あれを毎日当たり前に作って食べる文化の方が私にはクレイジーなレベルに感じる」と答えたそうです。この言葉を聞いて「よくぞ言ってくださった!」という気持ちになった方も多いのではないでしょうか。

私自身も子どもたちが中学、高校に通っていた間、日々お弁当作りに追われました。息子は食物アレルギーがあったので保育園時代も給食に食べられないメニューがある日はお弁当を持参していました。毎日あれこれ考えて作ったお弁当なのに子どもに「お弁当のおかずで何が一番好き?」と聞いて冷凍食品の名前が出た時は正直泣けました。そして手抜きして作ったお弁当の方がむしろ好評で、お弁当作りにおいては時間や労力が必ずしも結果に結びつかないことを(肩の力を抜くことを)学びました。

とは言え、子どもの喜ぶ顔見たさについつい頑張ってしまうのが親心。そんな気持ちをバックアップしてくれるかのように今はお弁当のレシピに関する情報がネット上にも本屋さんにも溢れています。『そこまで手間ひまかけられない』という方はスーパーに行けば数多くのお弁当用の冷凍食品や出来和えのおかずもあります。決して推奨するわけではありませんが、時にはそれらをうまく活用して家事育児のバランスを取ることも大事だと思います。

『映える』キャラ弁が作れたらもちろんそれに越したことはありませんが、お弁当作りはコンテストでもなければ、出来栄えは必ずしも親の愛情を測る物差しでもありません。たとえお料理や盛り付けが苦手でも、子どもたちはあまり気にしていないように思います。むしろみんなでお弁当を食べる楽しみや自分のためにお弁当を作ってくれたことへの感謝の気持ちの方が後々心に残るのだと思います。